今日は、腕のメンテナンスを兼ねて、カプセルコーポレーションへ来ている。
「オレの部屋ですみません。」
「気にしないでほしい、トランクスにしか頼めないことだから。」
腕の装具をメンテナンスしている間に、トランクスの部屋を見ている。
都会っ子の部屋、ここで服も借りようとしていたんだった。
そこにある写真に目を止めた。
「トランクス、この子が彼女?」
「あ、はい。悟飯さんに報告してませんでした。」
「未来から連れてきたんだろ。よかったじゃないのか?」
顔が真っ赤になっている。
「悟飯さん、オレ、幸せです。」
「よかったな、トランクス。俺だって、今は幸せなんだからお互い様だよ。」
大人になったトランクスは本当に幸せそうで良かったと思う。
好き同士が出会い付き合うなんて、
「ちょっと羨ましいけどな。」
「悟飯さん?」
「ん?俺も」
悟天と
この部屋のシャワー室で••••
「何でもない。」
「悟飯さんもきっとこの世界で思う人が見つかると思います。」
「ありがとう、トランクス。」
出来上がりはそれから直ぐで、左腕から指先まで取り付けられると右手と同じに見える。
「ピッコロさんには、あったんですか?」
「ん?」
1度だけ、不思議な出来事があって、ピッコロさんが小さくなった時だけだった。
かな?
俺を覚えていたような気がしたけど、父さんに聞いたんだろうって思う、ことにした。
「神殿にいると思いますけど。」
「勉強を頑張っている悟飯のピッコロさんだから、ちょっと気が引ける。俺はこの腕だけでじゅうぶんだからさ。」
それに、悟天も一緒にいる。
「メンテナンス、ありがとう。これで帰る。」
「悟飯さん、その、今までありがとうございます。」
「ん?」
「これからもよろしくお願いします。」
今までとこれからと
「俺もよろしく、トランクス。」
部屋のベランダからこっそりと飛び立ったつもりだったが、ベジータさんに気付かれてしまって街が見えないところで振り向く。
「ベジータさん、こんにちは。」
「••••カカロットが最近修行をつけているって言っていたヤロウか。」
「はい。みらいっていいます。」
悟飯ですって言えないなぁ
「ある程度、できるのか?」
「空を飛べる程度ですよ。」
瞬時に飛ばしてきた気弾をさりげに弾く。
しまった〜
「どこまで本当か嘘か見抜いてやる。」
「そんなこと、言われても••••」
気弾の連続攻撃に逃げながら上空に行く。
そうでもしないと、地上が大変になる。
行く先は、神殿か••••
スピードを上げながら飛ぶも、ベジータさんの攻撃とスピードに追いつかれそうで。
「ちょっと待ってください!本当に••••」
「ふん!」
素早い移動に避ける、
「キサマ〜!」
「ベジータさん、危ないですから。」
攻撃に逃げていると、スーパーサイヤ人に変身される。
神殿の上空まで来て、降りようとした瞬間に叩き落されながら地面を避ける。
ピッコロさんの姿もそこにある。
「キサマ、何者だ。オレサマを•••」
「わりぃベジータ•••••」
「父さん!」
瞬時に現れた父さんはベジータさんを気絶させるとそのまま地面に、
「でぇじょうぶか?って、よさそうだな〜」
「父さんの修行のおかげです。」
「まだまだ修行だぞ、悟飯!」
「はい」
父さんと修行は運動不足解消にもなるから
「おい、孫。どういうことか、説明しろ。」
ピッコロさんいたんだった。
父さんって普通に言ってたな••••
「説明って、おらの息子の他に何かあるんか?」
「父さん、ピッコロさんが。」
「悟飯という名前だけではなく、同じ悟飯という息子を連れているということか?」
「そうだ、わかってるな〜ピッコロ。」
「ふ、ふりん。ということだな!隠し子か!」
ピッコロさん、どこで覚えるんだろうか?
「おらとチチの子供だ。」
「••••父さん、ピッコロさんが混乱してます。あの、ピッコロさん、俺は未来から来た悟飯なんです。」
「なんだと!」
「未来からトランクスもいるじゃないですか、俺はドラゴンボールで迷ってきちゃったみたいです。」
感動の出会いのはずなんだけど、そういう雰囲気はないので。
頭の神龍が見えれば。
「ピッコロさん、大丈夫ですよ。悟飯さん、お元気でしたか?腕の調子はいかがですか?」
「デンデ。」
「ボクはわかってますから、後でピッコロさんにも説明しておきます。」
「デンデ、オレもそのくらいはわかっているつもりだ。そういうことならそう言え孫!」
「あせってるピッコロっておもしれぇなあ〜」
「父さん••••ピッコロさんをいじらないでください。」
ここの俺でもいいセリフだな。
「だが、以前あったか?勘違いか?」
左腕の装具を外す。
「おう、ピッコロの腕だよな。」
「オレの腕だと!」
「ボクが提案したんですよ〜」
装具をつける。
「からくりはわかった。この前のテレパシーを受け取ったのは、それのせいか?」
「だと思います。」
「ってわけだ、ここだけの秘密だからな、ピッコロ。」
後ろの方で、気の高まりを感じつつ、鳥肌が立つ。
「キサマたちは、オレサマを••••カカロット、そこの男!許さんぞ!」
ベジータさん。
「起きたんか?んじゃ、ベジータ行くか!」
父さんはベジータさんの腕をつかむと手を挙げて飛んでいってしまった。
まだ俺はあの2人には勝てないな。
「騒がしい奴らだ。」
「賑やかでいいと思います。」
「悟飯、未来で何があったかわからないが、ここでもオレは、師匠だ••••ごほん、いつでも頼りに来い。」
「いつでも、修行に付き合ってください。師匠。」
そんな事もあって、神殿から家路に。
小屋に入ると、部屋の中で悟天が布団の上で寝ている。
今日は、出かけるからと言っておいた、帰りまでの時間は伝えてなかった。
悟天の寝顔にホッとひと息つく、自然と出る笑顔に安心感。
添い寝のように悟天の顔を見ながら、うとうと。
にいちゃん?みらいにいちゃん?
と声が聞こえるようだ。
顔を触られて、口にもちょっと柔らかい何か•••
薄目を開けると慌てて悟天が離れていくのはところが見える。
「悟天••••寝ちゃったか。」
「にいちゃん、おはようーー。」
顔が赤いよ悟天、どうしたんだろう。
「悟天、今••••いや、ごめんな遅くなって。」
「大丈夫だよ。ねぇ、どこかあそびにいこう〜」
「そうだね、その前にお昼食べよう。俺まだ食べてないから。」
「ぼくもだよ〜、いこう〜。」
時間は午後の1時を回っていた。
俺と食べるために待っていたのかな、悟天を抱っこして母屋まで歩いていった。
うん、
たぶん、
キスっていうんだって。
トランクスくんがおしえてくれたんだよ、だいすきなひととするんでしょ?
にいちゃんとはダメだけど、
みらいにいちゃんならいいのかな〜
うふふふ。
という話を後々悟天に聞いた。