森の中でもう動けなくなっていた。
夢なのか幻なのか、俺は知らない場所にいて、トランクスやブルマさん、18号さんにも出会って••••
未来の兄ちゃんとあんなことしちゃったのも、全部夢だったんだ。
これで、死んでいくんだ
誰だろう?
俺少しづつ体が楽になってきた気がする、それに鼓動が心地よい。
手を握られて、ずっと離したくない
ピッコロさんがいて、
にいちゃ、悟飯さんもいる!
まだ夢の中なのか、
死んじゃったのかな?
涙も止まらなくなるし、父さんは俺を泣き虫って••••悟飯さんも泣いちゃったよぉ
あっという間に身体は元気になる、帰ると母さんには怒られるし、ピッコロさんはここに来て間もない悟飯さんにいろいろ教えてって言うし。
都の近く、学校にも通いやすい場所に家がたたる。
直ぐに暮らせる物が揃っている。
家に入ってとりあえず2人で椅子に座って、落ち着いた。
「悟飯さん、本物ってわかったけど。俺なんかと一緒でいいの?トランクスなら、でっかくなっているよ。」
「トランクスとは最近まで復興の手伝いもしていたんだ、特に会いに行くつもりもないかなぁ。ほら、俺はここでは死んでいるんだから。」
「って、聞いていたから本当にびっくりしたんだよね、嬉しくて泣いちゃったけど。悟飯さんはピッコロさんや父さんにあって大泣きしてた。」
「嬉しかったからかな。生きている2人に会えたのは。」
笑顔が癒される。
いかん、俺はこれから悟飯さん••••にいちゃんと過ごすんだ、それにやっちまったって記憶がある。
「悟天、さっきも言ったけど親代わりでって父さんに言われているから、ハメを外したらお仕置きするからな。」
「そうだった。女の子たちとも出来ないってことだよね、真面目に、って悟飯さん••••なんで睨んで。」
睨んで立ち上がって、そばに来て、俺の顔を触ると目が合う。
ゴクンっと喉が鳴る、
アレ?
体が急に熱くなる、何かを待っている?
待っていた行為、唇が触れる。
互いに絡め合う。
ぐぅ〜〜〜
の音に俺の顔は火を吹きそうだ。
そっと離れた口から
「なんか作るかな。あれから何も食べてないからさ。お互いに。」
「て、手伝いするよ。」
あれ、キスだけで椅子から立てなくなってる、
「座ってればいいよ。さて、冷蔵庫には何が入ってる?おお、すぐに食べれるのばかりだ。」
「温めしかた。」
「そのくらいは出来る。」
しばらくしてチンの音。
いい匂いにお腹が鳴る、
テーブルに運ばれた肉まん
「母さん特製の肉まん!」
パクパク食べ始めて、持ってきてくれた水分を含みながらどんどん入る。
「確かに、懐かしい美味しさ。」
未来で母さんみなかったな。
そういうことだって、あるんだろうな。
「悟飯さんは、その••••俺になんでキスして。」
「再会のキス。じゃいけないかな?それとも、そんなくらいで興奮したのか?」
違うよって言いたいけど、かなりドキドキして期待はしていた。
「そんなこと、男同士だし興奮なんて。」
「そうか、そうだよな。悟天は経験豊富で俺にあんなことを平気でできるんだからな。」
「それは、男同士ってのはその、夢だと思っていたから。」
夢だと思っていたから、俺のわがままを聞いてくれたから、
「その後、トランクスともしてみたよ。」
「え?!」
頭の中が真っ白になる。
やっぱり、兄ちゃんたちは俺よりもトランクスを思っているんだ。
テーブルが水浸しになっていく。
止まらない
なんでこんなに
止まらないんだ
「悟天、じょうだん•••」
「みんなみんな、俺のことなんてどうでもいいんだよ、助けてくれなかったらよかったのに!」
ぐっと抱きしめられた。
「泣かせるつもりはないし、失うつもりもない。だから、どうでもいいなんて思うな。俺はそのためにここに来たんだから。生き抜いてきたんだ。誰のためでもないトランクスのためでもない、悟天に会うために生き抜くって決めたんだ。わるい、冗談が過ぎた。」
「うぅ、うううわーーーん」
俺は子供のようの大きな声で泣いた。