大人の姿で悟飯さんに会うのは恥ずかしいって思うけど、大人にしかできないことはあると思っている。
特に、そういう事は大人にしか出来ないけど、悟飯さんはまだ学生の俺は子供だと思って気を使ってくれる、嬉しいような寂しいような。
あの勘違いから父さんには怒られるし、トランクスからは学校中付きまとわれることになる。
から、
家にいるのが落ち着くはずなのに、落ち着かない。
悟飯さんはどう思っているんだろうか?
モヤモヤ
モヤモヤ•••
頭から煙が出そうになるくらい悩む。
何か悩んでいる悟天は話をすることはないけど、また心配になってしまう。
ここの学生のトランクスとナニか事を起こしているのではないかと心配になるのだ。
考えすぎなのはわかっている
そんなことはないと
世界違いだから、だいじょうぶだと••••
と言い聞かせる心には迷いがある。
俺がもし子供の時から幼い悟天と過ごしていたらどう思っていたのだろう?
こんなに、想いをはせていたのか。
あの出会いだったから、
生きる希望を持って過去に来る決断をした。
生きることを諦めなかったのは悟天がいたからだ
弟
じゃない
いとおしい
愛おしい
と思えたからこそ
あの瞬間にでも
その選択は間違っていなかった。
だから、だいじょうぶだと。
「考えすぎだな••••悟天が好きなイチゴ大福でも買いに行こう。」
鞄を肩にかけて、まわりの確認と鍵をして外に出る。
イチゴ大福売り切れていなくてよかった。
少し多めに買って、2人で
ははは
笑いが出る。
悟天についた口いっぱいの粉を思い出す。
帰りがけ、トランクスに呼び止められた。
めんどくさいな
どうせ、悟飯さんと住んでいることを兄ちゃんに言えってことだよ。
「だから!トランクスには関係ないだろ!」
「悟飯さんに話したほうがいいって言ってるだろ!心配してるんだよ。」
父さんがそうしなくていいって言ってるんだから。
そういうところ、兄ちゃん好きなんだかさ!
「いいんだよ、俺のところ気にしていない、存在していないように見る目が嫌ないんだよ。トランクスだってわかるさ、俺のいない世界でトランクスと兄ちゃんだけでってどうなっていたって。」
今と未来がごちゃ混ぜになる
「オレは、未来でもきっと悟天をみていると思う。思ったんだよ、どんな平行世界でもオレと悟飯さんはその場限りだってっさ。」
「何世界?よくわかんないこと言ってるなって!」
「どんな未来もだよ!オレたちフュージョンする仲なんだから、オレの気持ちも一緒になった時に知ってるだろ!」
「なら、俺がトランクスにないって、ここで証明するよ。それならいいだろ!」
よくわからない会話は途中からだったが、俺と未来の?トランクスがどうのと悟天が学校帰りに話し合っていた。
一緒に帰れるチャンスかと思ったけど、
「オレは、悟天のことが好きなんだよ!何でわかんないんだよ!」
「はぁ?何言ってるの?マイちゃんいるでしょ、マロンちゃんは?それに兄ちゃんだっているじゃん。トランクスは、みんなに好かれているのにさ、俺だって、俺だけの悟飯さん好きになってもいいじゃん!」
恥ずかしい••••家で待ってればいいか
「どうせ、未来のオレが来て元の世界に決まっ、帰るんじゃないか!そうしたら悟天はどうするんだよ!」
俺は悟天といるって決めたけど。
悟天、どう思ってる?
「もとに••••戻るだけさ。た、単純なことじゃん。おれ、俺に戻るだけなんだからさ、だからと言って、トランクス何かとはそういう関係にはならないから。」
未来では、トランクスを育てながら修行をして、弟のように思ってきていたんだから••••
平行世界で出会ったらか•••
悟天。
出会ったからなんだよな。
「やめろって、トランクス!」
「オレは父さんの修行にも時々付き合っている、今の悟天なんかには負ける気がしない。」
上空に投げ飛ばす。
トランクスなにするつもりで•••••
俺を睨んで飛んでいった
追いかけないと•••
空に飛び上がる。
「悟飯さん!」
身を翻して悟天は俺に気が付く
トランクスは毛を逆なでている••••
「トランクス、悟飯さん関係なんだから。」
「関係ないなら、オレと付き合ってよ。」
「それは出来ない。俺、悟飯さんが好きだから。」
「それは絶対許さない、オレは、オレは!悟天が好きなんだから!」
どうして、こんなことに。
胸が苦しい。
苦しすぎる••
「トランクス!」
そう叫ぶしかなかった。