エイジ〇〇〇年
お父さんたちは、とある理由で地球に来ていろんな戦いに巻き込まれて、今、お母さんから小さいお父さん似の赤ちゃんが生まれた••••
まるまるしていて可愛い。
僕はお兄ちゃんになってこれから弟とお母さんとみんなを守っていかなくちゃって思っている。
「まる。よし、ここまではいいとして。続きは、あとで書いていこう。」
今日もゴロゴロとソファーにはお父さんが寝転んで寝息を立てている。
お母さんは、洗濯物で忙しい。
「にいちゃ〜ん。べんきょうおわった?」
「もう少しだよ、ごめんね。」
頭を振って、走っていく弟の悟天(3歳)は、寝ているお父さんにダイブして起こそうとしている。
も、抱っこされて動けなくなっている、母さんの助け舟はないけど、そのまま寝てしまったようだ。
こんな幼い悟天を見守っていながら僕たちの置かれている状況を受けとめながら、僕は学者になるために勉強をして。
平和な日々を過ごしていければいいな。
でも、勉強も、したいけど悟天のことも守りたい。
「僕がもうひとりいれば、ちょっと楽かも」
って思っちゃいけないか。
足元でもそもそも、
「どうしたんだい?••••••そうかいいよ。」
足のそばにいたのは水色のぷよぷよの丸みを持っている頭のぴょんと立っている「スライム」と呼ばれている地球にいる魔物。
動物とは違うので、いろんな種類いるらしいから、研究しているところ。
さっきの話は悟天のところにべったりしていたいらしい。
生まれた時から一緒にいるスライムとは違うけど、いつも側にいるから、
「悟天はスライム種に好かれている、のかな?」
と言いつつ、僕の周りにも幼い頃から珍しい魔物が寄ってきていたのをお父さんが追い払ってくれていたっけ。
今いるのは、スライムに似ているけど強度がある「メタルスライム」と、う〜んクラゲって言うと似ているんだけど、頭が青くてぷよぷよしてて、触手でお手伝いが得意な「ホイミスライム」、本の取り出しとか手の届かないところで手伝ってくれる。
「悟飯ちゃん〜おやつ出来ただよ〜。」
「わかりました。今、行きます。」
ノートをしまって、メタルスライムを肩に乗っけて、ホイミスライムはふわふわしながら部屋を出る。
お父さんは起きて食べ始めている。
「おう、悟飯!ワリィな〜半分食っちまったぞ。」
「あ〜おとうさん、ぼくののこしておいたのたべちゃった〜むぅうう。」
手を洗いに行って戻ってきた悟天の膨れ顔、怒っているけど可愛い。
「大丈夫だ、悟飯ちゃんも悟天ちゃんもたくさんあるべ。悟空さ、座ってねぇで手伝うだ!」
「しゃあねぇなあ、チチに付き合うか〜」
お父さんの嬉しそうな顔はなんだろうか。
僕も手を洗うとホイミスライムにタオルを渡され拭きながら戻ると、仲が良い両親がキッチンで何やらと。
席に座り、
「ごっほん!いただきます。」
「いただきま〜す。」
本当に美味しい肉まん。
魔物たちも食べ、ホイミスライムは悟天にもお世話をして忙しそうな。
「ありがとう〜ホイミスライムくん。」
「大丈夫だって言ってるよ。」
「まだ、まだことばがわからなくて、ごめんね。」
「そんなことないよってさ。悟天もそのうちわかるようになるよ。」
「そうだぞ、オラの子だからな。」
「うん。」
「そうだぞ、悟天ちゃん。おらもまったくわからねぇが、悟空さがいるから気にもならねぇべ。最近はピンク色の輪っかのついたのが頭の中で囁くから、わかるだよ。この子しかわからねぇが、きっとわかる時が来るべ。」
「うん、みんないっぱいぼくにはなしかけてきてね〜」
ピンク色の輪っかをつけているスライムに似た羽のある「エンゼルスライム」、そんな事もできるんだ。
お母さん限定かな?
お父さんを見た瞬間ウインクされる。
ははは、僕の思考を読まれたような気がする。
「オラの母ちゃんは、魔物使いでな。父ちゃんはドラゴンを従えていたんだぞ。」
「初耳です、お父さん。」
「いやあぁ〜。」
瞬間移動で逃げた。
「お母さん、知ってました?」
「おらも、パチクリだ。まも?なにつかいだべ?仕事に活かせるんだか?」
悟天は何も聞こえていないようで、パクパクとスライムと肉まんを食べていた。
その後は部屋に戻ってメモ書き、これが役に立つ時が来るはず。
書き終えて愛用のメガネを上げ見返す。
お父さんには秘密がいっぱいだ。
宇宙人で幼い時に地球に来たこと、いろいろ戦いに巻き込まれるやら、都にいるブルマさんは昔からの知り合いで?ベジータさんとは同じ星の出身だって言ってたっけ。
までは聞けたが、今回の魔物使いというのは初耳だった。
魔物、僕たちが普段一緒にいるホイミスライムたちのことだろうか?
って、考えるから僕は勉強をしてもっと調べたいなって思う。
「にいちゃん?ねむたい••••」
部屋のドアをそっと開けて悟天はうとうとしている、椅子からすぐに立ち上がって抱き上げるともう寝始めていた。
口いっぱいに肉まんのあと、手はべっとりとしている。
「ありがとう。」
ホイミスライムが悟天の手を拭いてくれ口も拭って、
「僕も休もうかな〜」
ベッドに寝かしつけたついでに一緒に寝ることにした。