ドリソス THE ORIGIN 第2話 2年A組 教室。
進級テストを乗り越えてめでたく2年生となれた生徒達は既に教室に集まっていた。
9時少し過ぎて、水色の長髪をなびかせた黒いスーツの男が教室に入って来た。
生徒達は一気に静かになった。
水色髪の男「はーい静かに。ホームルーム始めるぞ」
パーター「あいつだよ担任。運が悪いなお互い。愛想悪いし。怒らせるとチョー怖いんだぜ」
ダリア「確か数学の先生って書いてあったよね?」
パーターがコソコソ喋っていると担任経田準人はパーターのほうを向いた。
経田「パーター、俺の悪口を堂々と言う度胸があるならいまこの場で大声で言ってみろ」
パーター「ケッ」
そっぽを向いた。
経田は、1年の頃から問題児のパーターに手を焼いている。
経田「今日はこの時間にお前らにやって貰ことがある」経田は準備を始めた。
ダリア「あんた去年もまさか先生に世話掛けたんじゃないの?」
パーター「べつに〜?」
ダリア「怪しすぎるわ!」
経田は何かしらの書類の束を持って来て教卓に置いた。
経田「お前らにやって貰うのはテストだ。進級テストに合格して浮かれてる奴らは手を抜くだろうな。なに、いつもコツコツと勉強してるなら普通に解けるだろう」
教室内が一気にざわついた。笑っている生徒もいればこの世の終わりみたいな顔になっている生徒もいた。
パーターは白くなり、汗をかき始めた。
彼は勉強はからきしダメである。
ダリア「他校からの転入者にも解けるのかな」
パーター「勘弁してくれよ・・・」