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    AnnYahigashi

    @AnnYahigashi

    八東安(やひがし あん)と読みます。
    一次創作作品「ドリソス」を公開中です。

    ※Instagram→TELLERと媒体を変え、現在はまたポイピクにて本編を投稿しております。
    ※私の作品の無断転載を禁じます。
     詳しくはガイドラインをご覧下さい↓
    https://note.com/annyahigashi/n/nd232251a55b6

    ★twitter、ポイピク両方のどこかにサブ垢が存在します。探してみてね。

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    AnnYahigashi

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    ✳️ドリソス THE ORIGIN 第6話✳️
    「影の総統❶」

    学校の休日。パーターは家族のカーロストからとあるお遣いを頼まれた。

    兄のように慕うパルロと共に、カーロストの知り合いの家族が店員をしている小さな古いゲーム屋に向かったが・・・

    #創作
    creation
    #一次創作
    oneCreation
    #オリジナル
    original
    #マジックレアリズム
    magicRealism
    ##ドリソス

    ドリソス THE ORIGIN 第6話パーター「カーロストさん、要するにカーロストさんの知り合いのヤクハさんっていう人からヨガで使うマット?を貰えば良い訳だな?」

    カーロスト「そうです」

     休日、自宅を出ようとするパーターは、一緒に住む父親代わりのカーロスト、兄代わりのパルロと会話していた。

     カーロストとパルロはパーターが幼少期捨て子で別施設に保護されていたとき里子として迎え入れており、現在に至る。
     2人は近為人で、生前は古代の海に囲まれた王国の王家だったらしい。

     近為人(ちかいじん)
     元々は人間であった半永久生命体。いわば不老不死に近い存在である。
     身体が切断されても潰されても、この種特有の高速の細胞形成によりすぐに再生し、生死に影響は無い。
     死んだ人間の体内に、種族名も無き半永久生命体の遺伝子や妖怪や幽霊の遺伝子が入った特殊な石、現人神玉(あらひとがみだま)を入れ、死者である人間本人の身体の一部を犠牲にすることにより、近為人になる。
     近為人になったものは、生前の記憶の一部や全部を忘れてしまう。多くの記憶を忘れる者もいれば、少しだけ忘れる者もおり、個人差がある。まれに性格が大きく変わる者もいる。
     各々固有の血の色が異なっており、普段は人間社会に同化するため赤色にして隠しているが、フライバイモード(通称 : FBM)という覚醒状態になると本来の血の色を見せる。
     司書教諭フェズルや国語教師テララー、総統の弥古乃草儀(前回参照)は近為人である。

     「変化術」(本体が自分とは別種の生物に化ける。これを用いる者を『変化使い』という。あパーターは変化術を使える)という超能力の起源は、近為人であり、どんな近為人でもこの能力は持っている。


    カーロスト「北部の東部寄りにある3番通りに小さなレトロゲーム屋がありますが、
    そこの店員がヤクハさんと一緒に住んでます」

     その店員の名前とお店の道のりを書いた紙をカーロストに渡された。

    パーター「オッケー!」

    パルロ「待てパーター」

     オレも一緒に行くよ

    パーター「パルロ兄がなんで?まあいいけど」

    パルロ「写真でヤクハさんの家族は見ただけだからな。生で会ってみたいんだよ」






    メドーマン「ハアー。暇」

     近為人として生まれ変わったメドーマン。
     生前プロゲーマーだったが、とある不慮の事故...いや、事件に巻き込まれ彼女と共に命を落とした。

     客全然来ねえ。メンテも兼ねてゲームやってるか

     店に置いてあるアーケードのレトロゲームで遊ぼうとしてカウンターから離れると、店に男子2人組が入って来た。

    パーター「こんにちはー。ここにメドーマンさんっていますかー?」

    パルロ「すげー本当に古いゲームばっかり置いてある!こんなん見たこと無いや!」

     昼下がり。
     休日のはずだが、この店は付近にある大きなゲーム屋に客を取られ相当な物好きで無いと客は来ない。少しでも客寄せ出来る様に申し訳程度に
     おにぎりが売られているが、それでも客が増えた実感は湧かないという。

    メドーマン「...はーいいらっしゃーい、って君、今俺の名前呼んだか?」

    パーター「あっ、お兄さんがメドーマンさんですか?」

    メドーマン「...そうだけど。何の用?」

    パーター「あなたと一緒に住んでるヤクハっていう人が俺の家族の知り合いで、俺の家族がそのヤクハさんからヨガのマットを譲り受けたいと言ってるんです。話に聞くと既に約束はしてるらしくて」

        「カーロストっていうんですけど、彼がヤクハさんと知り合いと言ってます」

    メドーマン「あーそう。ちょっと待ってて。連絡するわ」

     もしもし?俺んとこの店に来た子供の家族がアンタの知り合いっつってんだけど。

    パルロ「お兄さん、マットはオレ達に渡して貰って良いからと言ってくれない?」

    メドーマン「...ああそうだ、マットは自分たちに渡してくれって言ってるから。」

     電話を切った。

    メドーマン「ヤクハは家に帰るって言ってたから」

    パーター「ありがとうございます!」

    パルロ「オレ、カーロストとこの子供・・・パーターって言うんだけど、2人の家族だから、家の場所はカーロストから聞いてるよ」

    メドーマン「分かった。気をつけて」






     パーターとパルロがヤクハ達の家に行こうとするとき、初老の男性が
    店に入って来た。

    フェズル「おいメドー、まだおにぎり残ってるか?」

    パーター「げ!」

    パルロ「? どうした?」

    パーター「あの人オレの中学校の先生だよ!私服だから一瞬分からなかったけど」

    パルロ「えっそうなのか!?」

     司書教諭フェズルは、カウンター前にいるパーターのもとへジリジリと近づいてくる。

     お前、この前校庭で坊主を追い払ったときにダリアと一緒にいた奴やろ

    パーター「そうですけど...」

     パーターは珍しく冷や汗をかいていた。

    フェズル「名前は? ダリアとはどういう関係や?」

    パーター「パーター・リッシェルです。彼女とは小学校の頃から友達です」

    フェズル「娘に何かしたらタダで済むと思うなよ」

    パーター「はい...」

    パルロ(このおじさん、ヤクハさんの持ってる写真で見たことある気が...)

     (ヤクハさんが誰かと住んでることは知ってたし、このメドーマンっていうお兄さんとその彼女のことも写真では見たことあったけど、メドーマンさんってこういう人だったのか...)

    (それにしてもこのおじさんはヤクハさんとどういう関係なんだろう?この人は確かヤクハさんとこに居候してる訳じゃなかったよな。見たところメドーマンさんと親しそうだけど)

     見かねたメドーマンが話題をおにぎりの話に移した。

    メドーマン「フェっさん、ほらツナマヨ。他も買っていけよ。残ってても俺が食べないといけねーから」

    フェズル「じゃあ3個買っとくわ。それじゃ」

    メドーマン「ああ。無理し過ぎんなよ」

     フェズルはおにぎりを買うと早々に店をあとにした。

    メドーマン「パーター君。わざわざヤクハの姉さんの私情に付き合わせといて、うちの友人のおっさんが悪かったな」

    パーター「いえ、父親としての感情考えると当然だと思います」

    パーター(いや、友達だったのかよ!!!)

    メドーマン「あの人は娘にちょっと過保護過ぎんだよな。悪い奴じゃ無いから大目に見てやってくれないか」

         「あの人君んところの中学の教師やってたんだな。先生やってることは知ってたけど」

    パルロ「ってゆうかダリアちゃんの父親がお前の通ってる中学校で教師やってるってだいぶ不遇だよなw」

    パーター「うっせー!」

    パーター「出来ればあんまり関わりたくねーよ。いずれ挨拶に行かないといけないかも...いや何でもない

    パルロ「挨拶?ヒューヒュー!」

    メドーマン「君、あいつの娘...ダリアちゃんのこと好きなのか?」

    パーター「...バレるよなそりゃ。
    はい。実は彼女のことが女の子として好きなんです」

    メドーマン「あんなん聞いたらバレバレだろ!
    ...俺も彼女がいる。告白するのに時間が掛かったもんだ」

    メドーマン「何か相談ごとあったらいつでも乗るから」

    パーター「オレ達初対面ですよね?本当にいいんすか?」

     メドーマンの漢気に心が動いたパーターであった。
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    AnnYahigashi

    DONE✳️ドリソス THE ORIGIN 第11話✳️
    「影の総統➏」

    野人と交戦するメドーマン、イーレ、フェズルの3人。野人集団の頭の側近の作戦により、近為人3人は苦戦を強いられていたが、そこにパーター達学校の者、特安保小部隊が駆けつけた。しかし時を待たずに身を潜めていた野人の下っ端集団の襲撃にも遭い、闘いは混戦を極める。パーターも野人の襲撃で傷を負う。パーター達は野人の襲撃を止められるのか…?
    ドリソス THE ORIGIN 第11話経田「…ちょっと取り込んでてな」

      「お前はもう休め。ダリアも」

     経田は遠くで野人の頭・その側近と交戦するメドーマンを見た。

    経田(進か…?話には聞いていたが…しばらく見ないうちに変わったな)
     
     経田の背後から野人集団の1人が鋭い爪を見せながら襲い掛かって来た。

    経田「気配の消し方が甘いぞ!!!」

     経田はトンファーで野人の腹を打った。

     続けざまに、その野人の後ろから複数の野人が一斉に襲い掛かって来た。

     経田もトンファーを構えて応戦しようとした。

     ――すると、経田の隣に

    パーター「オレも左腕動くようになったから、来ましたよ」

    ダリア「私もやります!!」

    経田「はあ…全く」

      「うちのクラスの生徒は言っても聞かん生徒が多いからなあ…。くれぐれも無理はするな」
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    AnnYahigashi

    DONE✳️ドリソス THE ORIGIN 第10話✳️
    「影の総統❺」

    メドーマン、イーレ、フェズルの背後から野人の頭と側近が現れた。
    頭と側近の連携により逆転される寸前であったが、避難所で待機していたパーター、ダリア、総一朗が加勢にやって来た。特安保も同時に駆け付ける。
    ところが、まだ身を潜めていた野人の部下達が現れてしまった。闘いの行方は…?
    ドリソス THE ORIGIN 第10話ターワン「クゥウウウウン…ペロペロペロ」

     ターワンは負傷した…欠けた右脚を舐めていた。

     野人は、近為人よりも再生能力は劣るが、あの程度の欠損は5分もしたら回復するとメドーマンは踏んだ。

     メドーマンは、ターワンの持っていたメリケンサックの尖った部位に何かしらが塗り込まれているのを目にした。

    メドーマン「あの野郎…サックに付けた液体をわざとフェッさんに…」

     メドーマンはイヌオーの顔目掛けてストレートパンチをした。

    イヌオー「ぐっ…」 胸ぐらは掴まれたままだ。

    一瞬メドーマンが他所を向いていたことから不意を突かれたため、イヌオーは顔を避けようとしたが遅く、こめかみをかすった。

    メドーマン「あの犬っころが自分で考えてあんなことしたとは想像できねーよ。テメエだろ仕込んだのは!!!」
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    AnnYahigashi

    DONE✳️ドリソス THE ORIGIN 第9話✳️
    「影の総統❹」

    メドーマン宅に遊びに来たパーターとダリアだが、野人襲撃により北部の海沿いに非難することになった。そこには総一朗、桔平もいた。
    一方のメドーマンは、イーレと共に、野人の捜索をしていたが、途中でフェズルと合流。3人が集ったとき、背後から足音が聞こえたが…?
    ドリソス THE ORIGIN 第9話 メドーマンとイーレは門を出ると、メドーマンは住民の避難誘導、イーレは野人の探知と、二手に分かれて動いた。

     イーレは自身の能力で空を飛び、上空から暴れている野人を探していた。

    イーレ「あっ」

     ドリル島最大の公園、「ケーキパーク」内の、北部と東部の境界の辺りで群衆がせわしなく動いているのが見える。
     群衆が逃げる反対の方向に、犬のような耳が生えた人型の人物がいた。
     これが野人だ。

    イーレ「あの人??」

    イーレ「人が.…逃げてる!!たぶん..…あの人が、野人だ!」

     イーレはすぐメドーマンに魔法で音の信号を送った。



     一方のメドーマンは、ようやく住宅街の住民を公民館や学校に避難させた。

    メドーマン「特安保はまだかよ……それにしても、なんで普段西部に住んでるような野人がここら辺をウロついてんだ?」
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