誰よりも眩しい君へプロムナードの準備の為、兄の部屋に来ていた。
弟を着飾らせることが出来るのを楽しみだと笑っていた兄がヘアセットをしてる間、鏡を見つつ暇だったので少し昔のことを思い出した。
雨間幸時への最初の印象は、正直な話全く無かった。
サマースクールに来たきっかけなんて見た目で誤解された地元から離れて少しでも息がしやすければそれでいい…あと、兄も参加する予定だったし親も自分に期待してきたし、まあ理由を上げれば色々ある。
だが、人付き合いが苦手なので適当に多くの人と話して、それなりに楽しめればいい。
それで最初から色んな人間に声を掛けた。
雨間に対しても最初はそんな気持ちだった。
カメラを持ってる人間にはとりあえず写真撮ってと声を掛けていた、それ以外に言うことも無いしあちらも自分に興味はないだろうと思った
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