バッドエンドを回避せよ穹は寝ている間にふらふらと歩くようになる。最初は夢遊病だと思われたが、その時間は段々伸びていき、やがて穹が寝ていなくても突然切り替わるように星核の人格が現れる。
星核は壊滅の星神の力の一端であるためか、穹の中の星核も破壊することを好むようだった。
最初はふらふらと彷徨うだけだった穹は、いつしか手当り次第に物を壊すようになった。しかも、目が覚めても物を壊したい欲が止められなくなりつつあった。
さすがに異変を感じた列車組がヘルタのところに連れて行き詳しい検査をすると、穹の中の星核が活性化しつつあることがわかる。
完全に活性化したらどうなる?そう問う穹に、ヘルタは無表情のままさぁね、としか答えなかった。器の中に入ったままの星核は、活性化するとどうなるのか。それはかの天才ヘルタですら分からなかった。活性化した星核を封印する技術はあるが、非活性にすることは出来ない。
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