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    dh_rstu

    @dh_rstu

    ワンクッション置きたいものと、途中で飽きたものと、メモと、何もかも足りない落書き

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    dh_rstu

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    プロットのつもりだけどかなりポエム。
    めちゃくちゃ懐いてる。

    ##吉と西

    最期のごちそう沈む夕陽は、ゆらめく火のように海面を輝せ、目を灼く。
    せり出した崖、錆びついた看板が危険を呼びかける、柵を越えた草原、一寸先は遠く広い海。
    「死ぬ時は道連れにしてやるよ。」
    軽やかにふらつく足取りは今にも風に攫われそうだ
    「好きだろ?俺のこと」
    穏やかな笑顔は一層美しい。
    「最後の晩餐……じゃねえけど、死ぬ時にきれいな顔拝みながら死ねるの、良いと思うな〜俺」
    風に煽られた髪が西谷の顔を隠す。
    「今まではさ、俺の顔見て死ぬやつって大抵苦しそうな顔してて、俺ってそう言う時大体笑っちゃってんだよ」
    口元にまとわりつく髪の毛を払う。
    「アンタが嫌いな顔」
    ニタ、と下品な顔で笑う。
    「でも、アンタが好きな顔なら、多分、みんな欲しがる顔なんだろうな」
    笑みが緩やかに消える。真剣そうな顔はそのままポートレートにしてもいいくらいだ。
    「俺が死ぬ話してんのかよ」
    「ん?」
    「お前が死ぬ話だろ」
    話が逸れている、そう指摘するとそうそう!と笑った
    「俺が死んだらアンタ、死ぬ時に俺の顔見れなくなるだろ?だから道連れにしてやるってコト」
    どう言うコトだよ。鼻で笑う。
    「お気遣いどーも」
    帰るぞ。吹き荒ぶ風に掻き消されたかと思ったが、西谷は「ん」と無邪気そうな笑顔で、相変わらず軽やかな足取りでこちらにかけてくる。
    脚が長いから一歩が長えな。駆け寄る西谷を見ながら背を向けて今まできた道を戻る。
    「てかよかったのかよ、こんなとこ来て」
    視界に西谷が入る。髪の毛が踊っている。
    「お前がゲロ吐くとか言うからだろ、馬鹿が」
    「はは、アレ冗談だったのに。」
    また髪の毛が口に入るようでしきりに気にしている。
    「……お前は俺の顔見ながら死ぬのはいいのかよ」
    「あ?……確かに、ちょっと嫌だな」
    ムカつく。つい顔を叩く
    「ぶっ、はは、でもそうだな、アンタが幸せそうな顔してくれるならいいかも」
    叩かれた顔をおさえて笑う。指の隙間から笑みが溢れている。
    しねえよ、しねえ。
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