頑張れ!クラークくん!バレンタイン編 冬休みが終わり、学校の授業が再開される。新年の空気がまだ少し漂う一月上旬というのに、各企業は次のイベントである「バレンタインデー」に向けて風船や花束、カードにスイーツと少しでも売上をあげようと、もう商品の宣伝が始まっている。
そういう俺もジャックに向けて、企業に負けない熱量で宣伝が始まっていた。
恋人であるジャックの家に呼ばれ、親公認という新しいステップに進めると浮かれていたのは俺だけで、ジャックの父親三人に「友達」として紹介されて落ち込んでいた。
初めて会った日は薬でラリってるのか? と思ったほど、噛み合わなく頓珍漢だったやり取りをしたことを踏まえて、恋愛感情の「好き」を意識して貰う為、カップルの王道である花束や遠回しな言い回しは止めて「好き」を積極的に伝えてきた。
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