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    ナナセ

    @Sikikun_Kyogi

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    ナナセ

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    【定期】不穏とは?

    #腐ロセカ
    BL prsk
    #司類
    TsukasaRui
    #不穏
    notStable

    同じ場所に立つ価値※注意※

    ・病み類

    ・リスカ、薬物表現有

    ・司類前提

    ・不穏表現にしてはヌルい

    ・短い


    それでも良い方はどうぞ↓↓↓


    僕の存在意味ってなんだろうか。

    えむくんみたいに人を笑顔にできるわけではない。

    寧々みたいに自分の得意なことを活かせられているわけでもない。

    司くんみたいに輝けない。

    みんなと同じように学校に行って、同じステージに立って、一緒に過ごしているはずなのに………どうしてこんなにも違うのだろう。

    えむくんみたいに人を笑顔にできる演出を作りたい。

    寧々みたいに自分の好きなことを活かしたい。

    司くんみたいに………いや司くんのそばで、司くんが今より輝ける演出をつけたい。

    でも僕にはなにもない。何もできない。

    そうなのになんで僕は、みんなの隣に立とうとしているのだろうか。

    「………い」

    ―――ただの邪魔者じゃないか。僕は。

    「類」

    司くんが僕の肩を掴んで揺さぶる。

    「………どうしたんだい司くん?いきなり大きな声出して。」

    「いきなりじゃないよ。何回も呼んでいたよ。」

    「類くん、疲れてない?大丈夫?」

    えむくんと寧々が心配そうにこちらを見る。

    「ああ、大丈夫だよ。少し考え事をしていただけなんだ。」

    嗚呼、またみんなに心配をさせてしまった。

    「そうか!ならいいのだが……無理はするなよ!」

    「わかっているよ。ありがとうね。」

    いつものように笑う。上手く笑えただろうか。

    きっと誰にも気づかれていないはずだ。

    僕は平常心を保つようにしながら話を続ける。

    「とりあえず今日はもう遅いからみんな解散だ。特に類、しっかり休めよ。」

    「そうだね、わかったよ。じゃあまた明日。ばいばい。」

    寧々を家の前まで送り、そのまま帰った。

    家に帰るとすぐにベッドへ倒れこむ。

    「っ……ふぅ……。」

    苦しい。辛い。悲しい。どうしてみんなはできることが僕にはできないのだろうか。

    またそう考えてしまう。ダメだと分かっていても、その思考を止められない。

    みんなが成長する中、僕はいつまでたっても変われないままなのか。

    嫌だ嫌だ嫌だイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ。

    「ハアッハアッ」

    息が荒れてる。落ち着かないと。

    「く、薬………飲まなきゃ……。」

    震える手でなんとか鞄の中から取り出す。

    薬を飲むとだんだん呼吸が落ち着く。

    この苦しみさえなければもう少しマシだったのかもしれないけれど。

    「もう嫌だな」

    そんな言葉を口にしてみる。

    こんなこと口にしたらいけないのに。

    そう思ったら先程ではないがモヤモヤする。

    このままでいたらさっきみたいになってしまう。

    ただ、薬にまた頼るのは控えたかった。

    「……切ろ。」

    机の上に置いてあるぺン立てからカッターを手にとって腕にあてて思いっきり横に引く。

    痛みはあるけどこれで楽になれると思うと全然辛くなかった。

    傷口から血が流れてくる。

    それを見てると安心できた。

    カッターをペン立てに戻して、布団に沈む。

    僕はやっぱりおかしいのかな。なんて思うけれど、今更引き返すこともできなかった。

    「司くんみたいになれたらな………」

    そう呟いて僕の意識は夢の中へと消えていった。
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    Sai

    DONEプロセカ腐🎈🌟人魚パロ
    あのイベントの劇の設定で捏造妄想強めの小説書いてみました。
    こちらが、1話ごとにできたタグにしてます
    飽き性なので応援がなかったら全然書けないので、1人の類司に囚われてる友人にべた甘に褒めてもらってますが続けられる気がしません。
    続かせようと頑張ってます
    良かったら応援してください😭
    本編終わらないのに何故かアクスタ出来ました楽しみだなぁ\(^o^)/
    眠れる竜と満月になり損ねた魔女プロセカ人魚パロ
    【眠れる竜と満月になり損ねた魔女】

    プロローグ


    これはとある出来損ないの物語だ。



    僕は自分が異質だと気付いていた。

    黒々とした筋肉出てきた脚はほかの人魚とは異なる上に、やはり目立つ。
    手のように使いこなすことの出来るこれは便利で一度に他の作業ができる。
    何もかも器用にこなす僕は間違いなく天才と呼ばれる部類だった。
    当然異質である者は、平凡なるものとは馴染むことはできない。
    言われるまでもなく孤立していたし、媚びる気も、群れる気もさらさらなかった。
    親も兄弟もみな物心つく頃にはもう既に存在していなかったため、強いて言うなら僕の住処を隠れ蓑にしている色とりどりの小魚達が唯一の暇つぶしの対象であった。
    僕の周りを小魚達が踊る様は好きだったが、それではあまりに刺激がたりない。
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