アディリムでお昼寝春の日差しがぽかぽかと差し込む穏やかなワフルドの昼下がり。アディオとリムは昼食を終え、片付けを済ませると、リムはそのまま何処かへと散歩へ出かけ、アディオは木陰の下で一息つくことにした。暖かな陽気に包まれて、気持ちが徐々にゆるりとほぐれていく。まるで時間がゆっくりと流れるかのような感覚が、アディオの瞼を重くし、彼は気づかぬうちにその場で眠りに落ちてしまった。
風がやさしく葉を揺らし、鳥たちのさえずりが心地よいBGMのように響く。暫くするとリムがアディオの小屋の前を通り過ぎる、小鳥のさえずりを聞きながら歩くリムの耳に入ったのは、アディオの微かな寝息だった。彼女はその音のする方に耳を澄ませて向かうと、木陰でアディオがすやすやと眠っているのが見えた。
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