響のお家の猫ちゃんを預かることになった話「ふふ、くすぐったいって!こらっ」
今朝、統梧から『少し家を留守にする。ハウスキーパーにも休暇を取らせているため、実家の猫を預かってほしい』と連絡があり、響と和哉が共に生活するマンションで多岐瀬家の——響の[[rb:愛猫 > あいびょう]]を数日間預かることとなった。もともと人見知りもせず、実家にもよく遊びに来ていた和哉に懐いていた猫はゲージから出た途端、和哉の顔を見るなり一目散に駆け寄っていき、すりすりと身体を擦り付け甘えている。和哉も少し困った素振りを見せつつも満更ではなさそうで、響も頬を緩めながら愛しい恋人と愛猫の戯れを微笑ましく見つめていた。
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「なぁ、響…おじさんってさ猫苦手じゃん?ここのマンション、動物も一緒に暮らせるのに引っ越しの時、なんで連れて来なかったんだよ?」
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