同棲響和(続)『今日は飲み会で多分響より帰りが遅くなると思う 戸締りして先に寝てていいからな』
今朝和哉から届いたメッセージアプリの通知を見返し、そういえば今日は珍しくあいつの方が帰りが遅くなるって言っていたな…と思いながら、俺は徐にダイニングへと続く真っ暗な部屋の扉を開けた。明かりをつけ、手洗いやうがいを済ませ、軽く何か口にして寝るか…と冷蔵庫を物色しているとテーブルの上に置いたスマートフォンが鳴った。もしかして和哉からか…?とアプリを開きメッセージを確認すると『二次会に行くから帰り朝になる』という簡潔に用件のみを伝える文章が目に入り『わかった』と俺も了承の意を返信する。
(朝帰り…か。珍しいな…まぁあいつも学生でいられるのもあと数ヶ月だし…たまには羽目を外して遊んだ方がいいのかもしれない)
2812