暗渠に臥すバキバキバキ…と何かが折れる派手な音が宿舎中に響く。周りの部屋に住む爆弾隊の面々が跳ね上げ窓を慌ててバタバタと閉めていく音が続き、始まったか、とため息を吐いた。
前回の艦での出撃で、フライがどうやら同乗の隊と揉め、艦内で暴れたらしく。他の2班を不能にして資材の交換地点で帰還艦に無理やり引き渡し、1陣目で捕食者を全て沈めて帰ってきた。
成果を出してはいるものの、お咎めなしとはいかなかったようで。
次の季節では謹慎と会議で言い渡され、
「そうか。少しうるさくするが、すまないな。」と涼しい顔で答えて議長の爆弾隊をげんなりさせていた。
そして宣言通り、季節半ばの今日、騒音が響き出したわけだ。
コレを、フライが疲れて眠るまで耐えなければならない。
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