(母方の血統を知った後のこと)母方の血統(ロプト)を人々のため戦った聖騎士マイラの血だと肯定してはいるけど、根っこの部分ではファラの血統に"汚れた血"を混ぜてしまったことに漠然と罪悪感を抱いている(アルヴィスのせいでも、勿論シギュンのせいでも無い)
そうした罪悪感がアルヴィスの夢にヒトの形をした影となって表れる。その影の表情を窺い知ることは出来ないが、悲しげに自分を見ていることだけが解る。
アルヴィスはそれを「ファラが汚れた血が混ざったことを悲しんでいる」のだと感じる。時折そうした夢に苛まれながら、あの動乱が始まる。
バーバラの悲劇の後、その夢に出てくる影が悲しみだけでなく怒りを孕むようになり、アルヴィスの罪悪感は増していく。
そうしてロプトとして覚醒した息子に最愛の妻を殺され娘の生死は知れず、傀儡の皇帝へと成り下がり、また戦乱が始まる。
再会した娘を守る力も無いが、未来を託し、甥に討たれる最期を迎え、そしてまた夢を見る。
影は影のままでやはり悲しげな表情をしていた。けれどファラでは無いことに気づいてしまう。影は歩み寄りそっとアルヴィスを抱きしめ言葉をかける。
「…すまなかった」
影はマイラだった。
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自分のとった選択が、手段が、何よりも聖騎士マイラを悲しませていたことに気付いてしまうという話。
でも夢なので結局はマイラの影をしたアルヴィス自身なのかもしれないし、マイラ本人なら子孫に過酷な運命を背負わせてしまった悲しみとおのれへの怒りかな?という感じ。
この後救いがあるのかどうか…
影がマイラだと気づいて言葉を返す間もなく夢が終わりアスク召喚に繋がっても良い。