Recent Search

    モブ魚眼

    @yukazumai
    それなんて雑多酒場
    解釈アホなので許してください。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Gift Yell with Emoji 💖 👠 👢 🌻
    POIPOI 164
    Hide ads with PoiPass!  

    モブ魚眼

    DOODLE英銃兄弟 パロ 鴉スナイダと祓魔師エンフィの出会い 左右未定だけど続きたい
    なんかすごくガバガバ設定


    月夜の晩だ。
    精度の高い魔法陣のように綺麗な円形をした月が、教会のステンドグラスを静謐に輝かせている。
    深夜0時、月が南中する時刻。こうした満月の日は少しばかりの儀式が行われる。
    エンフィールドはすぅ、と冷えた空気を吸った。コツ、コツと足音を螺旋階段に響かせながら教会に建つ塔の上階に上がり、ひとつの窓を開ける。この窓の前から始めて、書を詠み上げながら塔の壁に沿うように円く一周するのが今日の儀式だった。満月の晩は魔界のモノの力が増すから、普段の結界に加えて彼らから教会と民たちを守るため、聖職者がこうして儀式を執り行うのだ。
    エンフィールドは書を広げると、静かに詠み上げ始める。言葉の一つ一つが聖なる力を宿して、塔内の空気が澄み渡るようだった。漸く一周した後、今度は小さな台に置かれた松明に火を灯し、壁に等間隔で置かれた蝋燭に順に火を移していく。ぽ、と最後の蝋燭で小さな炎が揺らめいたなら、今度は順番に回って火を消していく。ひとつひとつに祈りを込めながら火を消していき、そして最後の一つという時だった。
    2041
    Hide ads with PoiPass!  

    モブ魚眼

    DOODLEこの前のアンドロイドパロと同じ設定の英銃兄弟
    飽きなければ続きたい(意思が弱……)
    アンドロイドパロ1Prologue.

    僕が長いスリープから目覚めたとき、一人の男が壁にもたれてぐったりと目を閉じているのが瞳に映った。
    「! 息は……」
    咄嗟に耳を澄ますが、呼吸の音は愚か、脈の音すら全く無い。代わりに僕に搭載されている温感センサーで彼の体温を計測してみる。
    36.0℃。
    それはヒトの平均的な体温であり、そして標準的なアンドロイドに設定される表面温度でもある。恐らく彼のは後者だろう、少なくとも彼がここに来たのはそう直近の出来事ではあるまい。改めて耳を澄ませば、僕自身からするのとは別にジィ、という稼働音が聞こえた。一先ず彼が生死を彷徨う人間でなかったことにほっと息をつき、僕は改めて彼をまじまじと見た。

    白いばかりの部屋とは対照に夜の始まりを想わせる深い紫の髪、毛穴の一つもない滑らかな肌にスッと通った鼻筋、色も形も薄めの唇。何より今まで見てきたアンドロイドの中では同型機を除き一番人間に遜色ない見た目をしている――ちなみに僕の知る限りではこの僕の型こそ最も人間らしい傑作と称された造形をしている――のに、どことなく纏う雰囲気に親近感を抱くのはやはり自分と同じ無機物だからだろうか。然し何となく僕よりも上質な素材が使われている気もする、服などは土汚れなどが付いていて新品らしい感じは無いけれど。
    2344
    Hide ads with PoiPass!