Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    subaccount3210

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 120

    subaccount3210

    ☆quiet follow

    今朝方見た夢の話2
    純然たるけあき
    何でも許せる方向け

    ネタバレにつき読んだ後に見ていただけたらと思います
    https://x.com/subaccount3210/status/1828724183305703509

    #K暁
    ##K暁

    朝早く目覚めて部屋を出るとKKがいた。
    「おはよう、KK」
    「おはよう、もう少ししたら朝ごはんできるぞ」
    「うん、その前にラジオ体操しなくちゃ」
    ラジオ放送の流れるスピーカーの前で両手を広げる。誰もいないけれど一応両手を広げてぶつからないのを確認する。
    飲み物はどうする、と背後から聞かれてコーヒーがいいと答えた。砂糖と牛乳入れて、と上半身を捻りながら付け足す。
    ラジオ体操の後にやってきたみんなと朝ごはんを食べて、勉強しようとKKから課題をもらう。
    「出来のいい暁人君には難しいのをやろう」
    「任せて、今日は調子がいいから!」
    小学生の時とかは宿題とか好きじゃなかったと思うけど今はできるとKKが褒めてくれるから楽しい。最近丸くなったのか憎まれ口も減ってすごく優しいし。
    「暁人、今日は散歩行くか?」
    「散歩?」
    「あー、調査だ調査」
    「うん、行こうか。先週の木霊の様子も気になるし」
    台風で折れた木に憑いていた木霊の引っ越しを手伝った。呼ばれて一人で行ったからKKは心配してたけど、事情を説明したら納得してくれた。
    水筒にお茶を入れて、帽子を被って、札を下げて挨拶して出発する。
    KKとお喋りしながらゆっくり歩いて目当ての公園に辿り着いた。
    「あ、いたいた」
    木霊は僕とKKを見つけるとぴょんぴょん跳び跳ねて元気だと教えてくれた。それから栗を手のひらいっぱいにくれる。
    「ありがとう、また来るね」
    帰って栗を見せると驚かれたけど、調理してくれると言う。僕もできるんだけど火と包丁は危ないからまた今度だってKKが言うので子ども扱いするなよと怒った。僕はもう大分大人なのに。
    でも謝ってお菓子をくれたので許してあげる。僕は大人だからね。
    昼ごはんを先に食べて歩いて疲れたから昼寝をして、おやつを食べてお札作りをして、お風呂に入って夕ごはんを食べる。
    「暁人、テレビで幽霊の話をやってるぞ」
    「だからホラーが好きなのはKKだろ」
    近場で行きたいって言わなければいいけどと心配したけど遠くの話だった。
    でも温泉宿とか久しぶりに行きたいな。
    「行く前にオレに声かけろよ」
    「うん、一緒に行こうよ」
    KKは微笑んで頷いてくれた。
    歯を磨いて今日最後の薬を飲んで部屋に戻る。その前にKKに挨拶をしようと思ったらいなくて探したら玄関の施錠を確かめていた。
    「どうした?」
    「ううん、おやすみKK」
    「ああ、おやすみ、また明日な」
    布団を被るとすぐ眠くなった。目を閉じる前に時計を見ると810822と書いてあった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖😢😢😢😢😭🙏💕💕😍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    na2me84

    DOODLE #毎月25日はK暁デー 
    お題【初デート】
    参加させて頂きました。宜しくお願いします。お題が可愛すぎて悩みました…
     渋谷駅前、かの有名な交差点は深夜になっても人も車も途切れることはない。煌々と輝くモニター画面には雑多な情報が流され続け、色鮮やかなLEDに彩られた看板は星の光をかき消すように輝いている。夜の闇さえ寄せ付けない光の奔流は、月の存在までも薄く儚いものに変えてしまったようだ。
     信号が青に変わると一斉に人の流れが動き始め、それぞれの進行方向へと、人々が双方向に入り交じりながら滔々と流れていく。その人混みから少し離れて道路を眺めていた青年が、隣に立つ男に話しかけた。
    「ここだったよね、KK」
    「ああ、そうだったな」
    あの夜、二人が『運命的』に出会った場所がここだった。

     
    「ねぇ、夜の散歩に行かない?」
    暁人がそう声をかけてきた。正直なところ面倒だな、とKKは思った。もう飯も食って風呂もはいって、後は寝るだけ、という状態だ。出来ることならこのまま暁人を寝室まで引っ張って行って、さっさと押し倒したいところだが。まるで飼い主に散歩をねだる犬のような目で見つめられては、異を唱えることなど出来ようはずがない。甘いな、俺も。そう思いながら答える。
    2638

    らいか⛩

    DONE25日はK暁デーのお題「犬or猫」です

    素敵なお題ありがとうございました!
    とても楽しかったです
    「お、いたいた、俺の話聞いてくれるか?」

    煙草を吸いながら隣に来た中年男は自分に目もくれず話し始めた。
    聞いてくれるか?と言っているが実際返事を聞く前に語り始めているのを見ると聞かないという選択肢はないようで男をジッと見つめる。

    「俺の恋人兼相棒がそこにいるんだが、あいつはやたらと犬や猫に好かれやがる。あの日も…おっと、あの日って言ってもわからんだろうが、簡単に言えば命懸けの共同作業をしたんだよ。で、あの日もあいつは犬を見たらドッグフードを与え猫を見たら撫でたり声をかけたりと俺が引くぐらいさ。つまり恋人さまは根が優しくてなぁ…そこにマレビトも妖怪も寄っちまう程で俺ぁ心配でたまんねぇ。今もマレビトに怯えて逃げてた犬やら猫がマレビトを祓ったお陰なのか戻って来て恋人さまを奪いやがる。正直面白くねぇな。あいつの良さと言えば聞こえはいいが、俺だって…あ、いや、なんでもねぇ。……話を戻すが、俺は犬や猫に好かれねぇ質でな、こっちには来やがらねぇ。俺にとっちゃ良いことだがな。おい、今苦手なんだろとか思っただろ?苦手じゃねぇよ、あいつらが俺を苦手なんだ。そんなに好きなら自分家で飼えばいいだろって言ってみたがたまに触るから良いんだとよ。本当に人並みの好きなのか?まぁ、そこはいい。別に議論するつもりもねぇしな。っと、俺は餌なんて持ってねぇよあっちいけ」
    1239

    りんご

    DONEまじない、あるいは、のろい (ここまで読みがな)
    K暁デー「スーツ」
    お題的なこともあって結婚と葬送の話をどっちも書きたかっただけです。あっきーがバカ重い感じですが、その環境ゆえにうまく隠すことがうまかっただけで彼の本質はこうだろうなーとか思ったり。いつものごとく二人で喧嘩して、戦って、駆け抜ける話です。
    中の人本当にありがとうございました、お陰で細々と楽しくK暁を追いかけられました。
    呪い短くも長くもない人生を振り返るにあたり、その基準点は節目にある行事がほとんどだろう。かくいうKKも、自らのライフイベントがどうだったかを思い出しながら目の前の光景と類比させる。
    準備が整ったと思って、かつての自分は彼女に小さな箱を差し出した。元号さえ変わった今ではおとぎ話のようなものかもしれないが、それでもあの頃のKKは『給与三ヵ月分』の呪文を信じていたし、実際差し出した相手はうまく魔法にかかってくれたのだ。ここから始めていく。そのために、ここにいる隣の存在をずっと大事にしよう。そうして誓いまで交わして。
    まじないというのは古今東西、例外なく『有限』である。
    呪文の効力は時の流れに飲まれて薄れてゆき、魔法は解け、誓いは破られた。同じくしてまさか、まじないの根本に触れることになるだなんて思わなかった、ところまで回想していた意識を、誰かに強い力で引き戻される。
    13073