🐢❌くちびるの話
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白い肌の中で淡く色づくそこに指をあてがう。
揉んだりなでつけたりしていれば、
「なひやっほるの?」
できた隙間から漏れでた疑問の声には気づかないふりをする。
歯を立てれば蜜が味わえそうだとぼんやりと思った。微かに喉が上下する。
りんごが重力に逆らえず地に引かれるように、自分も唇に惹かれていく。
果実を口に含むような流れで、彼を喰むために口を開けた。

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