某8番出口怪文書 真っ白な駅構内の様な場所で、4人の少女は目を覚ます。辺りにはカメラや抜け道は見えない。あるのは______幾つかのポスターと、「0番」「出口」などと刻まれた、黄色く光る看板だけ。
「……ここは…」
薄い水色の髪を、黄緑色のリボンで左に結んだ少女、五十嵐汐梨が身を起こして呟く。その場に立ち、何か無くした物が無いか確認していると、後の3人もそれぞれ起き上がる。
「あー………もしかしてこの場所…」
「……多分、それだな」
白衣を身に纏い、上半身だけ起こしてその場に座っていた少女、銀湾星華と猫の耳が生えている少女、EMAが独り言のように言うと、汐梨が彼女の方を向く。
「ここの事を何か知って…って!!あんたは……!!!」
3369