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    ch1ka_01

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    ch1ka_01

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    人見知りヒース、ネロの服に包まれると安心するとかかわいいな。から生まれたけど全く活かせなかった赤ちゃんと一緒シリーズのファウネロ。
    CP色強いのでpixivには置けないかな…ってなったのでこちらに。

    赤ちゃんと一緒~お泊まりはちょっと早かった~ヒースクリフとシノが赤ちゃんになっても魔法舎に舞い込む依頼は変わらず、東の国から調査依頼が届いた。
    場所が東ということで、どうしてもファウストとネロが任務に出なきゃ行けなくなってしまった。
    人見知りの強いヒースクリフもそうでないシノも慣れしてからはカインやルチルに預けてもお利口にしていたのに、今日は任務で直ぐに戻らないのを察しているのか、なかなかファウストとネロから離れようとしない。
    予定時間よりは出発が遅くはなるが仕方ないと寝かしつけその間に出掛けることになった。
    ネロは子守りを買って出てくれたルチルに俺の部屋使ってくれて構わないし、もしグズりが多かったらこれ....とネロは自分の寝間着を預ける。
    これ持たせればヒースは落ち着くし、シノも長めに寝るかも...と言いながら。
    ファウストはそれを見て、母親のにおいに安心するやつか...と。
    それに皆まで言うな...と視線を飛ばすネロ。
    「なるべく早く帰ってくるからよろしくな」
    ネロは言い、賢者とファウストと魔法舎を出た。

    依頼は順調に進み、解決まであっという間であった。
    賢者はせっかくだからゆっくり戻ってもいいんじゃないか....と控えめに提案してみるが、あんまり待たせると両方に悪いじゃん?そう言ったネロはすっかり保護者の顔している。
    ファウストは案外元に戻っていて何でもないようにしているかもよ?と言ってみるが、それにも、まぁそれならそれで安心だしと…とネロは苦笑いしながら箒に跨った。
    そして日付が変わる少し前、魔法舎に戻ると居室の方から覚えのある泣き声と歌声が聞こえてくる。
    ネロは急ぎ足で自室に戻るとそこにはヒースクリフをおんぶし、シノを抱いて揺れるルチルがいた。
    「ルチル」
    ネロが呼ぶとお帰りなさいとルチルは笑顔で言う。
    「ありがとう、変わるよ」
    ネロがシノを受け取るうとすると、ファウストの呪文と共に魔力に包まれる。どうやら身を清めてくれたようだった。よく見るとファウストも自身も身を綺麗にした様子だった。
    ネロは改めてルチルに声を掛けシノを受け取る。
    「先生」
    声をかけられたファウストはヒースをルチルのおんぶからおろす。
    「お二人もお疲れなのに…」
    ルチルは申し訳なさそうな表情で二人を見る。
    「思ったより早く終わったから大丈夫だよ、ありがとう」
    「ふたりともいい子にしてましたよ。頑張って待てて偉かったね」
    そうしてネロとファウストの腕の中でしゃくりあげているふたりの頬を撫で涙を拭うルチル。
    また何かあれば遠慮なく声をかけてくださいね、そう言いながらお休みなさいとルチルは自室へと戻っていった。

    抱っこ人が変われば気分も変わる。安心できる存在が戻ってきたと分かり、ヒースクリフとシノは泣きやむ。暫く抱いていたが寝そうな気配はなく、どうやらすっかり目が覚めてしまったようだった。
    ネロは寝かしつける手を止めシノを抱きながらお茶の準備し始める。
    ファウストは部屋からイスを呼び寄せた後、シノをもらうよ、と声を掛けネロの隣に立ちシノに向かい手を差し伸べる。だが、シノはネロにしがみつき離れそうにない。
    「先生、ありがと。大丈夫」
    ネロは笑いながら、左腕にシノを抱えたまま慣れた手つきでお茶を淹れる。小さな二人には湯冷ましを。
    椅子に腰かけるとハーブティーを飲みながら、お疲れ様と労い合った後には、シノとヒースクリフに待っててくれてありがとな、と笑いかけるネロ。
    「朝は美味いもん食わせてやんなきゃな」
    お茶を飲みながら任務の反省会をしていると、ファウストに抱かれていたヒースクリフが「あ、あ」と声を上げ伸び上がる。
    「ん、飲むか?」
    それに哺乳瓶を見せるネロ。手を伸ばすので蓋を開け口へと運ぶ。ヒースクリフがぱくっと食いついた所でファウストが変わってくれる。
    ネロは、お前さんはいいのか?とシノの口元に哺乳瓶を近づける。
    あれだけ元気に泣いていたのだから喉は乾いてると思うけど、と。
    シノは渋々口を開けて数回吸った後、あぐあぐと乳首噛んで遊び出す。その表情はどこか不満気だ。
    「これ、拗ねてるのか...?」
    ネロは悪かったよ、と言いながらシノの頬を親指で撫でる。
    「ふふ、かわいい」
    不機嫌そうな顔をするシノと下がり眉のネロを見てファウストが言う。
    反省会、報告書の内容もまとまるとネロが立ち上がる。
    「さてダラダラしますか...」
    ベッドへ移動し、自分は座ってシノをころんと寝かせおもちゃで遊ばせはじめる。
    「ヒースも来るか?」
    ファウストは抱っこしていたヒースクリフをベッドにおろすと、ネロはふたりをくすぐったり、ころころ転がして遊んだりしながら、腕や足を揉んでなんとなく眠気を誘っていく。
    楽しそうだな...とその様子を横目で見つつ、ファウストは報告書を仕上げていく。
    ヒースクリフとシノが静かになりはじめた頃、ネロも横になる。
    肘ついて2人を見ながら、順番におでこを撫でてやる。
    「明日の朝はおじやにするかな。野菜は何入れようか....にんじんとコーンと…」
    話しかけながら撫でるうちに小さな二人は寝てしまう。
    「見事なものだな」
    ファウストは側に寄り、二人の顔を覗き込む。
    それに、いい子で助かるよ、とネロは返す。
    二人に布団をかけ直して起き上がろうとするのをファウストはそのまま休みなさいと留めた。
    ネロは、ん、と返事した後に手招きする。
    「先生も寝よ」
    「…狭いだろう」
    ファウストが言えばネロは魔法でベッドを大きくする。
    それに仕方なさそうに笑ってからファウストはそっとベッドに上がりネロはそれに相好を崩す。
    「パジャマパーティを思い出すな」
    寝てるふたりの頬を人差し指の背で撫でながら言うネロはでも早く戻るといいな、と目を細めた。
    「そうだな」
    ファウストはその発言に少し意外だなと思いつつも返す。
    それを感じたのかネロが視線をうろつかせた後に
    「そりゃあ、小さいうちの子たちはかわいいけどこんな風になるのは不本意だろうし、俺が分かってないだけで本当は嫌なのかも知れないだろう?それに......先生と二人で......じゃなくて...晩酌!できないし...…」
    誤魔化すように小声でまくし立てるネロにファウストは少し嬉しくなった。
    「そうだね、子どもたちが戻ったらまた、ふたりきりで夜更かししよう」
    ファウストはネロに向かって手を伸ばし頬を撫でて寝転がる。
    照れでちょっと耳が赤いを見てかわいいと思いながらも、あんまり見るとネロが恥ずかしがるので視界の端に入れながら隣りに居るシノの手を撫でる。シノはファウストの指をぎゅっと握り込む。
    そこからは小さな二人の寝息を聞くうちに目を閉じてうとうと...し始めてしまう。
    「やば、これ…すぐ寝られる...先生が部屋戻る時起こして…俺そっちに行かないとシノが落ちるから......」
    ネロは言ったかと思うとあっという間に寝落ちした。
    ファウストはそれから30分たっぷりかわいい生徒たちの寝顔を眺めてからネロを起こした。
    「ネロ、僕は部屋に戻るよ」
    優しく揺するとすぐにネロは起き上がる。
    「ん、先生もゆっくりやすんでな」
    「ありがとう、おやすみ」
    ふにゃふにゃのまま言うネロにファウストは顔を寄せ、触れるだけのキスする。
    そしてベッドからそっと立ち上がると、自分のいた所にネロがのそのそ移動するのを見届けてからまたお休み、と1人ずつ頭をひと撫でして部屋を後にした。


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    recommended works

    和花🌼

    DONE夏祭りワードパレットを使用したリクエスト
    7 原作
    ・帰り道
    ・歩調を落として
    ・特別
    ・あっという間
    ・忘れられない

    暑苦しいほど仲良しな二人を楽しんでいただけたら嬉しいです。
    夏祭り 7(原作) 夏祭りといえば浴衣を着て、友人や家族、それに恋人なんかと団扇で顔を仰ぎつつ、露店を横目で見ながら、そぞろ歩きするのが醍醐味というものだ。それに花火も加われば、もう言うことはない。
     だが、それは祭りに客として参加している場合は、である。
     出店の営業を終え、銀時が借りてきたライトバンを運転して依頼主のところに売り上げ金や余った品を届け、やっと三人揃って万事屋の玄関先に辿り着いた時には、神楽はもう半分寝ていたし、新八も玄関の上がり框の段差分も足を上げたくないといった様子で神楽の隣に突っ伏した。そんな二人に「せめて部屋に入んな」と声をかけた銀時の声にも疲れが滲む。暑いなか、ずっと外にいたのだ。それだけでも疲れるというのに、出店していた位置が良かったのか、今日は客が絶え間なく訪れ、目がまわるような忙しさだった。実際のところ、目が回るような感覚になったのは、暑さと疲労のせいだったのだが、そんな事を冷静に考えている暇もなかった。
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