【iko】海とボストンバッグとキミとボク(恋人ver未使用たたき台)この作品は児童に対する性的虐待および性交渉を促進する目的で書かれたものではありません。
また特定の組織との関わりをおすすめするものではありません。
※
※
※
成田狂児がひっそりと岡家を訪ねて来たのは、年の瀬が迫った十二月中旬だった。
とてもカタギとは思えない全身黒ずくめの大男に、両親は驚いたものの、暖かく迎え入れた。
「聡実くんから聞きました。この金を使ってください」
突然差し出された札束の入った紙袋に、両親はさらに驚いたあと、それをそのまま返そうとした。
当然だ。
いくら聡実の知り合いとはいえ、初対面の見知らぬ男からのお金は受け取れない。
「安心してください。綺麗なお金です。オレは綺麗な人間とはちゃいますけど」
少し微笑む狂児に、両親は心を許してしまったのかもしれない。
2927