俺が目覚めた時、変な部屋にいた。
既に椿は起きていて、何故か刀を持っている
「目覚めましたか?桐」
ここはどこなんだ?と聞く。すると椿が刀を渡してくる。
どうしろと、と思ったのも束の間、椿が話す。
「私の事を刺してください。さもなくば…今日の夜ごはんの塩鮭、無しですよ?」
「…どのみち無いだろうが!?」
「…とにかく刺してください。お願いします。」
構えてはいる。だが刺せず躊躇っていると椿が走ってくる。
その瞬間目の前は赤くなった。椿が自分から刺されにいった。
「つば…き?」
俺は起こった出来事を処理しきれず、膝から崩れ落ちた。
ふと椿が手に持っていた紙を見る。…椿を殺せば100万人の命が救われ、椿を生かせば100万人が死ぬ。
…だから椿は…死んだのか…国民のために。
…まだ少し暖かい椿を抱えて、開いたドアから出ると、すぐに俺たちの家に出た。
ただいま、椿。