君のため、私のため　猪野はその日、任務を終わらせ事務室に報告書を届けに行こうと高専の廊下を歩いていた。
　ここの角を曲がれば事務室だ、と歩を進めると、曲がった瞬間に何かにぶつかる。

「いっ…すみませ、」

「おっと…なんだいキミは？…おや、よく見れば猪野家のところのご子息じゃないか」

　謝ろうと見上げると、スーツを着た中年男性が5人ほど。
　何故自分の名前を知っているのか。考えていると先程ぶつかった人が話しかけてくる。

「はじめましてかな？私たちは高専の上層部のものだ。キミのことは聞いているよ、猪野琢真くん」

　貼り付けたような古参臭い笑みを浮かべる上層部の男に、猪野は軽く会釈をする。

「いやぁ、それにしても聞いた通り、本当に可愛い顔をしているね。若いっていいものだ」

兄弟夹心（2）糸师冴不知道是第几次看向糸师凛紧闭的房门，家里的隔音不算很好，弟弟经常带回来的那个小男友的叫床声几乎能够全都收入他耳中。

他只是想回国好好度过一次休假，结果正巧碰上父母亲出差，而他那原本听话可爱的弟弟在他们关系彻底决裂后越发叛逆。

“等等……凛！”

那声音在门外听显得有些闷闷的，糸师冴忽然想起上次见到洁世一的样子，那身oversize的衣服明眼人都能看出来并不属于他，领口宽松到能够将他胸口以上的吻痕一览无遗，而下摆又只能堪堪遮到大腿根，一双肌肉饱满的肉感大腿最能激起人的性欲。

即使被警告却还是大着胆子敢来他们家里，似乎也是个不听话的小孩。

糸师冴合上电脑，冷不丁地推开门，看见洁世一正坐在糸师凛身上承欢时又摆出了和上次见到对方一样的表情。