北村想楽:寿ぎは、きっとくれると知っていた:想楽の誕生日祝い。見透かす想楽の感情の話。 雨彦さんの好物は知っている。
「油揚げが入ってるメニューは、鍋焼きうどんだけだねー」
「なるほど。それじゃ、俺の注文は決まりだな」
クリスさんが考えていることも分かっている。
「クリスさん、エビ天見たからって海の話はしないでねー?」
「! 私がパナメイエビについて考えていることに、想楽は気づいていたのですね!」
プロデューサーさんも、意外と分かりやすい。
「ふふ、新しい仕事でも決まったみたいだねー」
「はい! 十一月二十八日に、ミニライブが決定しました!」
僕の誕生日にライブがあるんだから、きっとお祝いがあるってことも知っていた。
ライブ中にはソロメドレーがあって、メドレーは僕から始まる。きっとその前のMCで誕生日のお祝いをしてもらえるんだろう、とも思っていた。
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