サテンのパープル ユウは下着姿のままベッドの上で正座させられていた。眼の前には恋人のスーパーモデルが衣類をきちんと着たままご立腹。どうしてこうなってしまったのか。話は十分前に遡るーー。
恋人が今日は泊まっていくと言ったから、ユウは前にこっそり買った下着を身に着けた。なぜこっそり買ったのかといえば、下着も服のブランドも彼がよいと言ったものばかりを買ってきたからである。べつに強制されているわけではないが、超がつくファッションモデルの彼が言うなら間違いないだろうとあまり深く考えたことはなかった。
しかし彼がよしとしたものばかりだと、なんだかサプライズ感がないのではないか。そう思い、スマートフォンでいろんな通販サイトを見て回って、どんなものなら彼が喜ぶかとしばらく考えて考えて買った一着。ユウ個人的にもとても気に入っている。すこしセクシーだがエレガントを忘れずに。金額的にもそれなりのものだ。
1174