しののめ
DOODLE広光兄弟 ふわふわが二匹になる話 身体を起こし、あくびを一つ。火車切はそのままぐっと伸びをして、寝ぼけ眼のままぽふぽふと自分のまわりを検めた。ちょいちょいと指先にちょっかいをかける存在を認識して、ようやく火車切の脳は覚醒する。ふわふわがいっぴき、ふわふわがにひき。……二匹?
「……え」
にぃ、と当のふわふわは間抜けな鳴き声を出すばかり。いや、普段とは違い、同じ鳴き声の二重奏になっているのだけれど。わけのわからない状況に、寝起きの頭がますます痛くなってきて、火車切は考えるのを放棄するのだった。
「とりあえず、お前が迷子じゃなくてよかったよ」
どっちが普段のふわふわかわかんないけど。そうひとりで呟きながら、ふわふわの頬をふにふにとつつく。
2009「……え」
にぃ、と当のふわふわは間抜けな鳴き声を出すばかり。いや、普段とは違い、同じ鳴き声の二重奏になっているのだけれど。わけのわからない状況に、寝起きの頭がますます痛くなってきて、火車切は考えるのを放棄するのだった。
「とりあえず、お前が迷子じゃなくてよかったよ」
どっちが普段のふわふわかわかんないけど。そうひとりで呟きながら、ふわふわの頬をふにふにとつつく。