みかえる
DOODLE避ける理由 今夜はSPK捜査員全員内任務をしていたので、四人揃ってリビングで宅配ピザで夕食を取ることになった。
リドナーはテーブルを挟んで向かい側に並んで座っているニアとジェバンニを眺めながら、サラミピザを頬張る。
ニアは、自分に取り分けられたピザの上に乗っているピーマンをフォークで器用に取り除き、ジェバンニの取り皿に移している。
「あ、こら、また……」
ジェバンニが気付いて嗜めるが、ニアは何も聞いてないように、作業を続ける。
「野菜も食べないと大きくなれませんよ」
「……ジェバンニの癖に、差し出がましいです」
ジェバンニはため息をつき、ニアが自分のお皿に乗せたピーマンをフォークで拾い上げる。
「ほら、あーん」
嫌いだから取り除いた癖に、ジェバンニに促されて、ニアは意外と素直に口を開けて、差し出されたピーマンを頬張る。もぐもぐと動かす口は、気のせいじゃなければちょっとニヤけている。ジェバンニは何も気付かず、愚痴愚痴お説教してるけども。
420リドナーはテーブルを挟んで向かい側に並んで座っているニアとジェバンニを眺めながら、サラミピザを頬張る。
ニアは、自分に取り分けられたピザの上に乗っているピーマンをフォークで器用に取り除き、ジェバンニの取り皿に移している。
「あ、こら、また……」
ジェバンニが気付いて嗜めるが、ニアは何も聞いてないように、作業を続ける。
「野菜も食べないと大きくなれませんよ」
「……ジェバンニの癖に、差し出がましいです」
ジェバンニはため息をつき、ニアが自分のお皿に乗せたピーマンをフォークで拾い上げる。
「ほら、あーん」
嫌いだから取り除いた癖に、ジェバンニに促されて、ニアは意外と素直に口を開けて、差し出されたピーマンを頬張る。もぐもぐと動かす口は、気のせいじゃなければちょっとニヤけている。ジェバンニは何も気付かず、愚痴愚痴お説教してるけども。
みかえる
DOODLEバレンタイン。ニアがジェバンニにチョコをあげる話 キラ事件終結を1月28日に迎え、SPKの主な仕事は残務処理のみとなった。
これらの業務を終えれば、SPKは解散となり、Lを正式に継ぐことになったニアを残して、我々は元の職場に復帰する手筈となっている。
ニアは最後までSPKに残った我々に仁義を通すため、それぞれの元の職場に掛け合い、かなりの昇進を堅いものとしてくれた。
今、僕は、SPKの日本捜査本部の捜査司令室に居残り、今日中に仕上げておきたい書類の打ち込みを、パソコンで行なっている。御上照と夜神月の当日の動向に関する聞き取り調査のため、日本警視庁から急な呼び出しがかかったので、就業時間内に終わらなかったのだ。
時刻は22時。ニア、レスター、リドナーの三人は、一時間前には僕を残して、別フロアの各々の寝室に戻った。
3714これらの業務を終えれば、SPKは解散となり、Lを正式に継ぐことになったニアを残して、我々は元の職場に復帰する手筈となっている。
ニアは最後までSPKに残った我々に仁義を通すため、それぞれの元の職場に掛け合い、かなりの昇進を堅いものとしてくれた。
今、僕は、SPKの日本捜査本部の捜査司令室に居残り、今日中に仕上げておきたい書類の打ち込みを、パソコンで行なっている。御上照と夜神月の当日の動向に関する聞き取り調査のため、日本警視庁から急な呼び出しがかかったので、就業時間内に終わらなかったのだ。
時刻は22時。ニア、レスター、リドナーの三人は、一時間前には僕を残して、別フロアの各々の寝室に戻った。
みかえる
DOODLE手を出さないジェバンニ。エロを仄めかす表現。こんな朝の続きかも 時刻は朝7時の少し前。SPKの始業時間の8時半までにはまだ間がある。
僕は若干の後ろめたさと緊張を感じながら、音を立てないようにそっとニアの寝室のドアを開けた。
ドアと対角線にある片隅に寄せてあるベッドの上で、ニアはまだ寝息を立てている。
ベッドの頭側にある閉ざされたモスグリーンのカーテンの隙間から、朝の陽光が、白い壁に覆われた薄暗い部屋の中に、微かに差し込んでいる。
今日こうすることは、昨晩から決めていた。
半年前に、照れ隠しなのかキザなのか分からない遠回しな告白を受けてから、経緯は省くが、ニアと僕は付き合うことになった。
そしてここ最近、ニアの寝顔を見たいとぼんやり考えていた。
半年前までは、理不尽なことも多々あれど、歳の離れた弟のようで、憎めない上司だと思っていたが、それ以上でも以下でもなかった。
3647僕は若干の後ろめたさと緊張を感じながら、音を立てないようにそっとニアの寝室のドアを開けた。
ドアと対角線にある片隅に寄せてあるベッドの上で、ニアはまだ寝息を立てている。
ベッドの頭側にある閉ざされたモスグリーンのカーテンの隙間から、朝の陽光が、白い壁に覆われた薄暗い部屋の中に、微かに差し込んでいる。
今日こうすることは、昨晩から決めていた。
半年前に、照れ隠しなのかキザなのか分からない遠回しな告白を受けてから、経緯は省くが、ニアと僕は付き合うことになった。
そしてここ最近、ニアの寝顔を見たいとぼんやり考えていた。
半年前までは、理不尽なことも多々あれど、歳の離れた弟のようで、憎めない上司だと思っていたが、それ以上でも以下でもなかった。
みかえる
DOODLE他の人の話に似てる部分があったので、支部ではなくこちらにアップします。チョコレート夕方四時になると、レスター、リドナー、僕の順番で休憩を15分程取る。
自分の番が来たので、リビング兼休憩室に行き、コーヒーを淹れて、ダイニングチェアに座った。
コーヒーを飲みながらぼんやりしていると、ニアが来て、テーブルを挟んで向かい側の椅子に座った。ニアは人と目を合わさないし、業務外での私語もほとんど交わさないが、気まぐれでこうやって人の側に寄って来たりする。要するに気分屋なのだ。
僕は席を立ち、ニアのために紅茶を淹れる。
そして、電気ポットの隣に置いてあったお菓子の缶に気付いた。
リドナーの差し入れだ。夏休み、友達と有名なお菓子の会社の工場見学に行ったらしく、そのお土産にと、買ってきてくれた。
ニアは甘いものは嫌いだが、まあ一緒に持って行くか。
1010自分の番が来たので、リビング兼休憩室に行き、コーヒーを淹れて、ダイニングチェアに座った。
コーヒーを飲みながらぼんやりしていると、ニアが来て、テーブルを挟んで向かい側の椅子に座った。ニアは人と目を合わさないし、業務外での私語もほとんど交わさないが、気まぐれでこうやって人の側に寄って来たりする。要するに気分屋なのだ。
僕は席を立ち、ニアのために紅茶を淹れる。
そして、電気ポットの隣に置いてあったお菓子の缶に気付いた。
リドナーの差し入れだ。夏休み、友達と有名なお菓子の会社の工場見学に行ったらしく、そのお土産にと、買ってきてくれた。
ニアは甘いものは嫌いだが、まあ一緒に持って行くか。