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    まろんじ

    主に作業進捗を上げるところ 今は典鬼が多い

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    まろんじ

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    2024/05/18
    Waveboxお返事
    SSを書くときに考えていること

    ##典鬼
    ##お返事

    Waveboxお返事※プロでも何でもない者が自分のやり方をまとめただけですので、「こんなふうにしてる人もいるんだな」くらいに読んで頂けると幸いです。
    ※はっきり文章にしきれていなくて曖昧なところもあるかと思います。また、私が実際に書いた小説と違って感じられるところもあるかと思います。違和感があったら申し訳ないです。


    SSに関するご質問
    ご質問①どのようにネタを考えているのか
    ご質問②どのように短くまとめているのか


    《ご質問①どのようにネタを考えているのか》
     ネタやアイデアを考える、思いつくというのは私にとって一番苦手なプロセスです。苦手なので、いくつか書籍を読んで参考にしています(全然読みきれてないのですが……)。
     読んでいるうちの1冊『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社)では、アイデアについてこう書かれています。

    “そして、物語をつくるときに、考えるべきアイデアは3つのパートに分かれています。  1つ目は、物語の設定を考えるパート。
     2つ目は、登場人物と構成を練るパート。
     3つ目は、シーンを描くパート。
     アイデアの質を、抽象から具体という順で大中小で表現するならば、物語の設定を考えるパートは、物語の輪郭の部分なので、アイデアとしては「大」になります。もっとも抽象度が高くなります。
     登場人物と構成は、物語の流れを形づくるものなので、アイデアとしては「中」。
     シーンを描くパートは、物語のシーンを考えるという意味で、アイデアとしては「小」。もっとも具体的なアイデアを捻り出すのが、このパートです。”
    (『プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方』(日本実業出版社),p51-52)

     これをきちんと参考にできているか分からないのですが、「ある本丸の暮らし」の中で、「大典太と鬼丸」の、「会話と日常風景、それらを通した親愛の深まり」を書くという大枠を決めています。

     引用部分の1つ目、設定のアイデアについては、自分が書く作中の本丸の設定というか、「この本丸ではこうしている」というローカルルールや制度を考えます。
     会社の社内規定のような難しいものではなく、おおよそ食事・入浴・余暇について考えます。例えば、
    ・厨で食事を作る当番は交代制
    ・日曜日の夕食はカレーライス
    ・内番の刀剣男士は汚れをすぐに落とせるよう一番風呂
    ・鬼丸は癖毛向けのシャンプーを使っている
    ・大典太は草花や動物の他、よく鬼丸の絵を描いている
    ・短刀たちは折り紙などをして遊ぶこともある
    ・万屋は商店街の中にあり、刀剣男士たちが商店街へ買い物や遊びに出かけることもある

     引用部分の2つ目、登場人物のアイデアについては
    ・私が大典太と鬼丸のどこが好きか
    ・大典太と鬼丸はお互いのどこが好きか
    ・周りの刀剣男士は大典太と鬼丸をどう思っているか
    を考えます。全部分けると6点になります。
    ①私が大典太のどこが好きか
    ・穏やかで感性が繊細なところ
    ・話し方や態度が柔軟なところ
    ・強い能力を畏怖されて尚畏怖した他者との共存を諦めないところ
    ②私が鬼丸のどこが好きか
    ・さまよってるからって私がいなくても本刃はそんなに不安定じゃないししっかり地に足がついてるところ
    ・祝い事があると鬼が来ないか見張っていようとするところ(普段距離遠めの対応されてる気がするので気遣われるとエッ!?となる)
    ③大典太は鬼丸のどこが好きか
    ・鬼を斬る役割や信念に対してのひたむきさ
    ・気難しくぶっきらぼうでも情が深いところ
    ・高飛車で愛情表現が素直じゃないところ
    ・体がむちむちしていて抱き心地がいいところ
    ④鬼丸は大典太のどこが好きか
    ・刀剣男士や動物への(陰気と言いたくはなるが)穏やかな態度、眼差し
    ・静かで心が安らぐところ
    ・墨の香のようなしっとりとした声
    ・寿ぐように鬼丸を愛でるところ
    ・体がすらりとしていて抱きつきやすいところ
    ⑤周りの刀剣男士は大典太をどう思っているか
    ・怖く見えるが、話してみると優しい
    ・酒の呑みっ振りがいい
    ・いい墨絵を描く
    ・兄弟仲がいい
    ・鬼丸を大事にしている
    ⑥周りの刀剣男士は鬼丸をどう思っているか
    ・粟田口派にとっては身近な存在
    ・鬼を斬ることばかり話しているが、頼むと案外いろんな仕事を手伝ってくれる(不平は言う)
    ・安酒ばかり持って行くが好きなのだろうか?
    ・酒の呑み方が上品
    ・素直ではないが大典太を大切に思っている
     こんな感じで大典太と鬼丸のおおよその人物像(刃物像)を設定します。設定というか解釈でしょうか。

     引用部分の3つ目、シーンを書くアイデアについては、日常生活の行動や季節、記念日を参考にします。
     この場合の「日常生活の行動」について参考にする資料には、「平成13年社会生活基本調査 生活行動の種類と内容例示」があります。
    https://www.stat.go.jp/data/shakai/2001/kodobua.html
     ただ、かなり前の調査なので、現代(私たちが暮らしている時代)の生活行動には含まれていないものもあると思います。また、刀剣男士が本丸で行っている生活行動も、含まれていないものがあると思います(例えば、戦闘は生活行動に含められるのかは分からないですが)。適宜SSを書くのに必要なものを含めながら、生活行動とキャラクターの組合せから以下の点を考えます。
    ①キャラクターがその行動をする時刻(何時頃)、頻度(毎日、週何回など)
    ②キャラクターがその行動をするときに用意するものや手順
    ③キャラクターがその行動をするときに習慣となっている、周り(カップリングならその相手)と少し違う方法
    ④キャラクターが普段しない行動
     大典太と鬼丸のカップリングを書いているので、同じ行動でも方法やする時刻などに違いが出るかもしれないし、出るとしたら何故だろう、こういう性格だからじゃないか、とかを考えます。同じところ、違うところに互いが気付くと、やり取りが生まれるきっかけになります。
     また、すごく単純なのですが、二十四節気や季語、記念日などからアイデアを得ることもあります。四月なら本丸に燕の巣ができたらどうなるか(特に大典太がどうするか→カラスから燕を守る話になりました)、二振が花見に行ったらどうなるかなどを考えます。わらびもちの日という記念日があって、わらびもちは帝から位を授かったお菓子らしいので、位がなくても好いていいかと大典太が尋ねる話になりました。
     
     1つ目(本丸の設定)にのっとって、2つ目(大典太と鬼丸の設定)と3つ目(生活行動や出来事)の組み合わせでどんな話ができるかを考えます。2つ目はほぼ固定されているので、3つ目に何を選ぶかで内容が決まります。3つ目はすごくたくさんのアイデアから選べることになるので、季節や記念日や季語、本丸で起こる出来事かどうかである程度絞り込んでいる感じです。
     絞り込みについては、他にも2つの場面設定があります。「晩酌」と「いちゃいちゃ」です。お酒を呑みながら話をする晩酌、性行為の前や後を書くいちゃいちゃです。時間帯は夜と限定することができるので、夜に見える景色や聞こえる音、暗がりの雰囲気を書くことになります。晩酌であればどんなお酒を呑んでいるのか、肴は何か、お酒を呑みながら何かするのか、などがアイデアになることもあります。いちゃいちゃについては私の場合、性行為の前は触れ合い>会話、後は会話>触れ合いになっているイメージです。

     3つ目のアイデアを絞り込むキーワードをまとめると以下の①〜⑤になります。それぞれについて参照する資料を決めて紐付けておきます。私の場合、Webで見ている資料がほとんどなので、ブラウザのタブを開いて近くにまとめておき、書く時にいつでも参照できるようにします。実際に文章を書かないときにもよく眺めています。
    ①生活行動:平成13年社会生活基本調査 生活行動の種類と内容例示
    ②二十四節気や季語:季語辞典など。私はWebで公開してくださっているページを見ていますが、紙の本や電書も欲しいな〜と悩んでいます。
    ③記念日:一般社団法人日本記念日協会様のホームページ
    https://www.kinenbi.gr.jp/
    雑学ネタ帳様
    https://zatsuneta.com/category/anniversary.html
     雑学ネタ帳様では、その月の記念日をまとめて見られるのが便利だなと思っています。記念日も書籍を持っててもいいかも……と思うのですが(実際刊行されています)、新しい記念日に対応しにくいのでは?と悩んでいます。
    ④晩酌:お酒は呑めなくて詳しくないので、お酒のことを書くときはできる範囲で調べます(酒蔵やお酒販売店のホームページ、一般の方のレビューなどを見ることが多いですが、他にもっとよく知ることのできる方法があったら知りたいです……実際に呑む以外で。フィクションを読むのは好きです、つれづれ酒いいですよね……)。肴については季節の旬のお魚、山菜などを登場させることもあるので、②と少し重なるところもあります。レシピサイトを見ることもあります。白ごはんやクラシルが多いです。
    ⑤いちゃいちゃ:こちらは自分で資料を用意するというより、公式の立ち絵やボイス、2つ目の設定(大典太と鬼丸の解釈)から考えるところが大きいです。ただ、どういうふうに向き合ったりくっついたりしているのかをイメージしやすいよう、3Dモデルにポーズを取らせることはあります。私は絵が苦手なので、多分関節がところどころおかしいですけど……。
     POSEMANIACS様も参考に拝見しています。
    https://www.posemaniacs.com/ja
     

    ◯「物語の設定(大)」「登場人物の設定(中)」を決める
    ◯「シーン(小)を絞り込むキーワード」と「キーワードごとに参照する資料」を決める
     ネタ、アイデアを考えるために私がしていることをまとめるとこんな感じです。

    ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

    《ご質問②どのように短くまとめているのか》

     冗長な小説を書いてしまいがちで、短くまとめるのは苦手です。苦手なことばかりですね。苦手なので、「短くまとめる」というよりは「長く書かない」「そんなに書かない」という感覚で書いています。初めから長く書かないようにします。具体的には、以下の点に気を付けます。
    ①文の数を少なくする
    ②情報を取捨選択する
    ③時間を意識する

    ①文の数を少なくする
     文の数が少なければ、当然文章は短くなりますよね。長い文章を短く要約するのではなく、必要最低限の文だけで文章を組み立てるようにします。
     文を書く際にも、一文が長くなり過ぎないよう気を付けます。例示や会話文が書かれたところ以外は、「、」(読点)は1〜2個で収めたいです。
     文の数が少ないので、同じ段落内の文と文の接続が、不自然で短絡的にならないよう気を付けます。そういう場合、2文の間に補うべき情報があるのに書かれていないということになります。前の文に書き加える・後の文に書き加える・間に新しい文を書く、のどれかで情報を補います。②にも書きますが、一文には一つの情報のみを書いた方が分かりやすいと思うので、間に新しい文を書くことが多いです。ただ、新しい文を書くことでSSが長くなりそうなら、元の2文ごと除くこともあります。

    ②情報を取捨選択する
     少ない文章でそのシーンに何が書いてあるか分かるようにするために、必要な情報は何かを精査します。また、不要な情報は書かないようにし、SSから除きます。
     できるだけ一文に一つの情報を書くようにします。その文に何が書いてあるか、その文の機能は何かが分かりやすくなります。主題の提示、説明、例示など。文の機能を見たとき、不要な繰り返しや機能の重複があれば除きます。
     同じ段落の文は同じことについての情報が書かれているよう統一します。明らかに異なる場合は気付きやすいですが、同じことについて上位カテゴリと下位カテゴリの情報が書かれていると見分けにくくなります。例えば私の場合は、「本丸全体のとある習慣」「それを大典太/鬼丸はどのように行っているか」を書いたとき、この2つを同じ段落にしてしまって読みにくくなることがあります。「あやつは/彼は」など、主語が大典太/鬼丸に変わったら、段落を分けるよう気を付けています。

    ③時間を意識する
     作中で流れる時間の「長さ」と「速さ」を意識します。
     数日、一週間などの長い時間を短い字数で書こうとすると、時間の流れは速くなります。「ある日①」「ある日②」「ある日③」などと分けて書くので、そのシーンごとに説明が必要になります。必要な情報のみをピンポイントで説明します。①ではできなかったことが③ではできるようになった、などの変化や成長を書きやすい構成になります。
     ある時の会話などの短い時間を書こうとすると、時間の流れは遅くなります。「問いかけ」「答え」「答えに対する感想」がおおよその構成になります。長い時間の文に比べ、二振の感情や会話をじっくりと書き込むことができます。情報量はSS全体を通して一定になります。
     どちらの場合も、始まりと終わりを意識します。ストップウォッチをスタートさせてからストップするまでです。何日後か、何分後か、というよりは、ストップするのは「何が達成された時か」「大典太/鬼丸がどんな感情を抱く時か」を考えます。矢印のついた図で描くこともあります。

    【長くて速い時間】 
    始ーーーーーーーーーーーー→終
     ①    ②    ③
     課題   再挑戦  達成
     
    【短くて遅い時間】
    始ーーーーーーーーーーーー→終
     ①    ②    ③
     問いかけ 答え   感想

    ※投稿先の表示に合わなくてずれてたらすみません


    ①文の数を少なくする
    ・一文を長くし過ぎない
    ・文と文の接続を自然にする

    ②情報を取捨選択する
    ・一文に一つの情報を書く
    ・文の機能を考える
    ・段落内の情報を統一する

    ③時間を意識する
    ・長い時間の場合、何が達成された時が終わりなのか
    ・短い時間の場合、大典太/鬼丸がどんな感情を抱いた時が終わりなのか

     短く書く、長く書かないために私が考えていることは大体こんな感じです。いつもこの通りできるわけではありませんが……。

     
     長くなってしまいましたが、頂いたご質問につきまして、文章にできる範囲でお答え致しました。改めてまとめてみて、自分でも勉強になりました。ありがとうございます。
     回答の中の分かりにくい点、他のご質問がありましたら、またメッセージを頂ければ幸いです。
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