春うらら「乱歩さん、此の事件の被害者って……」
医務室から出てきた与謝野さんが乱歩さんに話し掛けるも、その姿は見当たらない。
他の社員(誰でも良いけど、国さんが一番有り得るかな)に聞いてみると「乱歩さんは何時の間にか消えていた」との事。
少し探そうかと与謝野さんは社を出て、近くの公園まで足を運んだ。「乱歩さんならあそこに居るだろう」という直感からだった(考える描写とかで良いかも)。
与謝野さんが思った通りに乱歩さんは其処に居て、膝を抱えて地面を見ていた。
近所の子供達と遊んでいると思っていた与謝野さんは不思議に思い、乱歩さんに声を掛ける。
「何してるんだい?乱歩さん」
「此れ、ふーってして!」
乱歩さんから渡されたのは、白い綿がふわふわと揺らぐタンポポ。
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