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    飽き性/せこ

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    飽き性/せこ

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    晃司と晴臣

    ##会話

    「よお晴臣」
    「晃司くん。珍しいね、この時間に帰るの」
    「なーんかダルくてさあ。晴臣直帰?」
    「うん。テストもしばらくないしね」
    「じゃーさ、俺と散歩しよ」
    「散歩?」
    「小学校まで」
    「小学校………なんでまた急に」
    「なんとなくだよ、なんとなく。日も高いし。どうせ暇だろ?」
    「ぼく読みたい本あるんだけど…明日返却しないと」
    「なら途中どっかで休もーぜ」
    「うーん…でもそしたら晃司くんが暇じゃない?」
    「いーのいーの。俺だってたまには暇がほしーの」
    「(でもぼくと散歩はするんだ…)…わかったよ」
    「サンキュー。晴臣と歩くのなんて何年ぶり?」
    「中学2年ぶりくらいじゃないかな?晃司くん友達いっぱいいたからねえ。ぼくなんかお呼びじゃなくなったっていうか。あ、今もか」
    「あー、俺のせい」
    「や、そんなわけじゃないよ!ただ、グループがちょっと変わっちゃったからね」
    「まあなあ…」
    「それでも声はかけてくれたよね、嬉しかったよ。あ、これも今もか」
    「……そか。へへ。あ、ここ、昔は家建ってたのに」
    「わ。売地になってる。どんどん人がいなくなるなあ…」
    「俺も県外行きたいからわかるけど、地元が廃れるのはやっぱ悲しいな」
    「え、じゃあ地元で就職しなよ」
    「それはヤだ。グローバルに生きたいんだよ俺は」
    「はは、晃司くんらしいや」
    「晴臣は?出てくのか?」
    「ぼく?ぼくは…まだ決めてない、かな」
    「ふーん。まあ、出ていきそうだけどな!」
    「そうかもしれないしそうじゃないかもしれない」
    「そりゃその二択だろ」
    「だよね…」
    「あーあ、早く大人になりてー」
    「自由が多いから?」
    「わかってんじゃん。そーだよ。早くこんな縛りのある生活から抜けたい。大学行ったら好きなことやりまくってやる」
    「バックパッカーとかしそうだね、晃司くん」
    「!!それいいかも!バックパッカー!」
    「えっ」
    「晴臣!お前ナイスだな!」
    「逆にその選択は考えてなかったのが意外…」
    「やー、うっかりしてたわ。バックパッカー、バックパッカーね。最高じゃん」
    「危ないとこには行かないようにね」
    「おう!あ~~~楽しみ!早く大人になりてー!!」
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