新妻、始めました 高校の卒業式の日、玲太くんからプロポーズを受けて、二人だけの結婚式を挙げた。ウエディングベルみたいな鐘の音に祝福されながら永遠の愛を誓ったその日は、一生忘れられない大切な日になった。この先、いつどんなに盛大な式を挙げても真の結婚記念日は今日だと玲太くんと二人で決めて、わたしたちは幸せでいっぱいだった。
そんな二人だけの結婚式の翌日、わたしは早速玲太くんの家を訪れている。ここ二週間は玲太くんがイギリスにいるご両親に卒業後もこっちに残ると話すために一時帰国していたこともあり、玲太くんの恋人、お嫁さんになって、とにかく二人で一緒にいたかった。そう話すと、玲太くんも同じ気持ちだと嬉しそうに喜んで、早速今日うちに来いよと誘ってくれたのだ。
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