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marushu_tw☆quiet followDONEイチャイチャしてるだけ(https://odaibako.net/gacha/2165)さんのお題で書いた左←寂 軽い振動と電子音が電話の着信を告げる。反射的に手に取ってしまうのは職業病のようなものだが、画面の表示を見て手が止まった。 『碧棺 左馬刻』 焦らしてみようとか、そういった意図は無い。ただ、ほんの少し、時間が必要だ。一つ息を吐いてから端末をタップする。 「…もしもし、左馬刻くん?」 「よぉ先生、今いいか?」 数コール、それだけあれば。 何度だって、この感情を殺してみせる。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow marushu_twDONEこんな感じの二人ください(https://odaibako.net/gacha/1536)さんのお題で書いた左寂伊弉冉一二三の朝は、案外早い。同居人と共に食べる朝食を用意し、草臥れたスーツを見送ってから洗濯を済ませる。軽い筋トレをこなした後携帯端末をチェックすると、贔屓客から届く沢山のメッセージの中に、行きつけにしている寿司屋の名前があった。手早く、しかし一人一人丁寧に返事をした後、寿司屋のメッセージを開く。 「おっ! これは先生も誘わないと!」 黄金の瞳が煌めき、爪先まで手入れされた指が端末の画面を何度かタップした。鳴ったコール音は三回、いつもより少し遅い。 「先生、おっはようございまーす! ちっと早すぎました?」 『おはよう、一二三くん。丁度いいモーニングコールだったよ』 「つーことは、今日休みっすよね! 昼ご飯決まってなければ、一緒にどうすか? いつもの寿司屋からいいノドグロが入ったって連絡がありまして!」 1037 marushu_twDONEなるべく直接的な表現を使わずにちょっとえっちな左寂小話を書いてみるチャレンジR-15くらいだと思うけど一応閲覧制限つけてます 今年の書き納め! 591 marushu_twDONETDD時代の左寂(1️⃣と🍬は買い出しとか行ってる)『背の高い男性は頭を撫でれば落ちる!』 主(乱数)のいない派手な事務所でキッチンを借り、珈琲を淹れながら左馬刻は、ふと、昨日妹が読んでいた雑誌に踊るフレーズを思い出した。 くだらねーと思いつつその言葉を覚えていたのは、それを見た時、人生で初めて出会った自分より背の高い男の顔が浮かんだからだ。そして今、目の前にその男がいる。 ソファーで長い足を持て余すように組んで、何やら難しそうな本を読んでいるその男とは、神宮寺寂雷。ひとつ結びにされた菫色の髪の毛が、背もたれに垂れて僅かに揺れている。 別に『落とす』気は無いが、穏やかな物腰ながら常に隙のないこの人の頭を撫でてやればどんなリアクションをするのだろうかと、昨日感じた子供のような好奇心がむずむず疼く。本に集中している今がチャンスだと、左馬刻は慣れない忍び足で後ろから近寄った。一房だけ跳ねた髪を避け、その頭頂部に手を翳した、その時。 921 marushu_twDONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です目覚めの一杯は、浅煎りの豆がいい。 拘りのコーヒーを揃いのマグカップに注ぎ、両手に携え寝室に入った左馬刻は、ベッドに腰掛け窓の方を見ている寂雷に、その片方を手渡した。 「ありがとう。……いい天気ですね」 「おー。どっか行くか? 釣りとか」 大きな窓の向こうには、雲一つない青空が広がっている。コーヒーを一口飲んだ寂雷は、既に高い位置まで昇っている太陽の光を遮るように、目の上に手を翳した。 「あまり晴れていると、釣りには向かないんだ。魚が仕掛けを見破ってしまうからね。……それに」 カップを持っていない寂雷の右手が、左馬刻の左手に重なる。寝起きの低い体温と、滑らかな陶磁器のような手触りが、無性に心地いい。 「こんな日に、のんびり家で過ごすのも、いいと思わないないかい?」 369 marushu_twDONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です「お花見に行きたいなあ」 朝食を食べている最中、寂雷が唐突にそんな言葉を溢す。あまりに唐突だったので、左馬刻は眉間の皺を深くして、はあ?と返すしか出来なかった。 「今年はまだ行けてなくてね」 「いや、それ以前に、もうすぐ五月だぞ?もう花見は無理だろ」 葉桜だって遅いだろ、と左馬刻が突っ込めば、そうかな、と呟いた寂雷の視線がすうと流れる。天気予報を見るために点けていたテレビ画面には、『ホッカイドウの桜はもうすぐ満開!』とのテロップと共に、薄ピンクの花が一面に映っていた。つまりは。 「……旅行に行きたいなら、そう言えよ」 「だから言ってるだろう、お花見に行きたいと」 (こーいう所あるよな、センセーは) それが嫌ではないのだから、全く感情というのは不思議なものだ。左馬刻は軽くため息をついて端末を手に取り、「次の休みは?」と聞いた。明後日から、と返した寂雷は、桜に負けない満面の笑みを浮かべている。 449 marushu_twDONEマンスリー左寂お題企画(@319_1month)様のお題で書いた左寂です風呂上がり。久しぶりにのんびりと呑みたくなって、親父から貰った年代物のウイスキーを棚から取り出した。グラスに注ぐとスモーキーな香りが漂い舌を乾かし、口に含めば強いアルコールが喉を焼く。古酒らしいまろやかでほろ苦い味わいに気分が浮ついてきたその時、机の上の携帯端末が小さく震え、画面がパッと明るくなる。 無視してやろうかとも思ったが、《カンノンザカ》の名前を見て端末を手に取った。チームシャッフル企画の時に連絡先を交換してから、この男からは時々連絡が来る。……もちろん、あの企画が終わった今、俺たちの共通点なんて、たった一つだ。 『先生がお酒を飲んでしまって…碧棺さんをお呼びです!来てもらえますか?』 そんなメッセージと一緒に送られてきたリンクで店の場所を確認し、すぐ行く、とだけ返す。飲んでいたウイスキーの他に目についた酒を適当に引っ掴みながら家を出て、若衆に電話をかけた。 1166 recommended works marushu_twDONE強い受けガチャ(https://odaibako.net/gacha/1260)さんのお題で書いた左→寂この人の手当を受けるのは何度目だろうか。 消毒液の染み込んだコットンが腕の小さな傷を撫でる。なるべく痛みがないように配慮されている丁寧な手つきは、言葉よりも雄弁に「心配」を伝えてくるから、最近は痛みよりもくすぐったさを感じるようになってしまった。 「もう、大丈夫ですよ」 少し体温の低い指が絆創膏を貼る。離れていくその手を取りそうになったが、拳を握りぐっと堪える。 (この“先生”は、誰にでもこうだ) 千手観音の腕を一本手に入れたところで、何の意味もない。 229 marushu_twDONE強い受けガチャ(https://odaibako.net/gacha/1260)さんのお題で書いた左寂「悪りぃ先生、待たせた、な……」 寂雷の足元に柄の悪い男が三人ほど倒れていることに気づき、左馬刻の声が低く沈む。 「ああ、左馬刻くん。大して待っていませんから、気にしないでいいよ」 「怪我はねぇだろうな」 「ええ」 怪我どころか服装一つ乱れていない事を確認し、左馬刻は倒れている男たちに目を向けた。マイクを持っていないところを見ると腕力でなら寂雷に勝てると思ったのだろうか。 (馬鹿な奴らだ) 完全に気絶している3人の中で一番近いところにいた男の胸ぐらを掴み上げようとしたところで、「左馬刻くん」と穏やかな声が響いた。 「恥ずかしながら、お腹が空いてしまってね。早く、帰らないかい?」 寂雷の視線に“色”を感じ、左馬刻は倒れている男達の事が完全に頭から消えた。細い腰に手を回すと抵抗なくこちらに寄り添われ、腹の底がむず痒くなる。 515 marushu_twDONE強い受けガチャ(https://odaibako.net/gacha/1260)さんのお題で書いた左寂ピリリリリ……と鳴り響いた高い電子音で目が覚めた。俺より先に起き出した先生が電話を取る。何度となく聞いた、病院からの緊急コール。 ラップバトルが必要ない世界になっても、神宮寺寂雷の闘いは続いている。 「はい、はい……分かりました、すぐに」 先生は電話を切りあっという間に服を着て、申し訳無さそうな顔でこちらを振り向いた。 「すまない、左馬刻くん」 「いつもの事じゃねぇか。早く行ってやれよ」 「いつも……君の優しさに、甘えてしまっているね」 「帰ってくるだろ。それだけでいい」 先生の瞳に光が灯る。マイクを構えて向かい合ったあの時と同じ、闘志の光。 「ありがとう左馬刻くん。行ってきます」 「おう」 バタン、と寝室のドアが閉まる。俺はベッドを抜け出して、いつもの煙草に火をつけた。 407 marushu_twDONE情けない攻めはかわいいねガチャ(https://odaibako.net/gacha/1462)さんのお題で書いた左寂シンジュクの近くで発生した野暮用が早く終わり、合鍵でふらりと上がり込んだ先生の家。電気が付いている割に気配が薄いと思ったら案の定、ソファですうすうと寝息を立てる先生がいた。膝の上に本があるところを見ると、読んでいるうちに寝てしまったのか。 (案外、世話が焼けるんだよな) 勝手知ったる他人の家、寝室からブランケットを取ってきて細長い体にかけてやり、本をテーブルに置く。 「んん…」 不意に漏れた吐息に、先日の甘い夜を思い出し、下腹が疼いた。 「あんまり無防備にしてると、食っちまうぞ」 聞いていないのを良いことに小さく呟く。とはいえ読書中に寝てしまうほど疲れているだろう先生に無理をさせる気はない。メシでも作っておくかとキッチンに向かう。 513 azami000bPAST懐かしいなと思ってセクピスパロ鯖ぐだ♂。これも5年前くらいですかね、うんこですね。誠に申し訳ない。一番自由に好きに描けていた頃なので今より話は生き生きしてる気がしないようなするような。多分一番ハッピールートは先祖帰りぐ君がブチ切れて皆仲良くしようエンドで他はダンテスさんと我が王以外全部囲いエンド。ぐだこちゃんは怒り心頭カチコミ不可避。 15 marushu_twDONE🐴ラジオネタの左寂好きなアイスの名前を知らない理由を妄想してみたスマホの通知でそれを思い出し、そのまま画面をスライドしてアプリを呼び出した。自分も少し前に出演した番組は、今日は彼が出演する番だ。 お便りに彼らしく答えていく様子を聞きながらコーヒーを啜る。あまり美味しく感じないのは、彼の淹れてくれるものと比べてしまうからだろうか。 “あとなんだあの……” おや、と思い、トークアプリを開いてメッセージを一つ送った。 『名前、知らなかったんだね』 そのまま番組を聴きながら、冷凍庫に向かい例のアイスを出してきて、一口齧る。優しいミルクの甘さと果物の甘酸っぱさ、小豆の甘さが絶妙なバランスで混ざり合うそれは、暑い時期にはつい買ってしまう我が家の定番だ。食べ終わる頃には番組も終わり、端末がポン、と音を立てた。 473 marushu_twDONEひとこと台詞ガチャ(https://odaibako.net/gacha/536)さんのお題で書いた左←寂。前に書いた左→寂の先生視点「もう、大丈夫ですよ」 腕の傷口に絆創膏を貼ってそう声をかけると、逞しい手が小さく拳を作り、紅い瞳がすっと逸らされた。少しだけ、胸が疼く。 「礼は言わねえぜ、先生」 「ええ、私がやりたくてやっていることです」 これくらいで大袈裟だ、と言い張る彼を説き伏せ手当てをしたのは何度目だろうか。左馬刻くんは一つため息をついて、立ち上がった。 「…コーヒー、飲むだろ。淹れてやんよ」 礼は言わない、と言いながら毎回美味しいコーヒーを振舞ってくれる不器用な優しさに心が暖かくなる。救急箱を片付けて彼が座っていたソファーに腰掛けると、僅かに香水の匂いが立つ。 とくり、と跳ねた心臓に向き合う勇気は、まだ無かった。 301 marushu_twDONE夏のお題ガチャ(https://odaibako.net/gacha/1955)さんのお題で書いた左寂鼓膜が痺れるかと思うほどの甲高い音で目が覚めた。ベッドの上でごろりと体勢を変えると、むわっと湿度を含んだ空気が部屋に流れてくるのを感じる。全開の窓とその横に立つ下着一枚の先生を見て、先ほどから聞こえる音は蝉の鳴き声だと理解した。 「ごめん、起こしたかい」 こちらを向く先生の、夏の朝日を浴びて眩しく光る白い肌に赤い痕がいくつも残っているのが、堪らなく心を満たす。 「綺麗だな、先生」 呟くように言うと、先生は首を傾げて窓を閉めた。蝉の声が急に遠ざかっていく。 「何か言ったかい、左馬刻くん」 「…いーや、別に。朝メシにしようぜ」 264 marushu_twDONEなんか愛しいね(https://odaibako.net/gacha/2012)さんのお題で書いた左寂漂うコーヒーの香ばしい香りで目が覚めた。目の前にはスクリーンセーバーが起動しているパソコン画面。解除して書類が問題なく保存されていることを確認しほっと息をつく。ついでに時間を見ると、十数分ほどうたた寝をしていたようだ。 「起きたかよ」 左馬刻くんが呆れた顔でコーヒーカップを手渡してくれた。一口啜ると爽やかな苦味が口に広がる。相変わらず美味しいね、と言おうとしたら、急に距離を詰められ額に柔らかいものが触れた。 「赤くなってる、可愛い」 「……流石に恥ずかしいよ……」 伸びてきた前髪を留めていたヘアピンを外すと、左馬刻くんが笑う。 「嫌なら、そんな所で寝るなよ」 そう言われてしまうと、嫌ではないのが困ったものだ。誤魔化すように啜ったコーヒーは、何故か先程より甘かった。 336