俺の名は 兄上の名前はとてもカッコいい。漢字も読みも由来も完璧だ。あの美しく強く優しい人にふさわしい名だ。
兄上は、まさに「名は体をなす」の見本のような人なのだ!
それに比べて俺のは何だ。次男だから二郎なんて何の捻りもない。
ラーメンかよっ。弟達も以下、三郎、四郎、五郎とはほとほとバガにしている。手抜きもいいところだ。断固抗議する!
天元なんて素晴らしい名前をつけられるんだから、その気になれば俺のくらいは(まぁ六郎七郎はしようがない)もっとかっこいいのに出来たんじゃないのか?
本当にその気になって欲しかった。ほんと、何とかならなかったの、父上達。
俺の名は宇髄二郎。字面も情けないし、響きもダサい。
こんな名前を名乗りたくない、呼ばれたくない。断固拒否する!
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