ツれない背中金曜日、深夜一時。
世界中の大勢の恋人達は恐らくクライマックスを迎えているだろうという時間帯。多分に漏れず俺達も同じ状況だった。
「赤井、……っ、イク、ぁ……ッ!」
「あっ、っ、れい……れいっ俺も、いくッ、いぁ、あぁ、ぁ……!」
オーガズムを迎えた赤井の厚い胸板がビクッと腕の中で揺れ、硬い太腿で腰をぎゅうと挟み込まれる。熱くぬめる淫壁が痙攣するようにぎゅうと締まって、殆ど同時に俺も薄いポリウレタン越しにびゅっ、と勢い良く精液を飛ばした。
噴き上げるマグマの様な一過性の快感に頭の中が真っ白になる。
「っ、は、はぁ……あー……気持ち、い、」
「ん、……ああ、俺も……」
俺の呟いた言葉に掠れた赤井の声が返ってくる。酷く堪らない気持ちになって、このまま第二戦まで行きたいところだが、俺にそれは許されない。
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