チェカ君のプロポーズ設定を一部捏造しています。
夕焼けの草原は18歳が成人ということにしています。
「おじたん!ぼくとけっこんしてください!」
初めてそう言われたのはいつだったか。
レオナがまだ在学中で、ホリデーに仕方なく帰省した際の夕食後だったはずだ。ファレナ達だけでなく、その場にいた臣下たちがこぞって目を丸め、口が塞がらない様はまさに滑稽だった。驚きのあまり、皿を落とした者もいたとか。
それほどまでに誰もが驚く光景で、もちろんレオナも何を言われたか一瞬理解が出来なかったが、周囲に比べれば微々たる反応だ。
座ったままでも目線を下げなければ合わないほど小さい、甥。いつもとは違う真剣なまなざしでレオナを見上げ、握りしめた拳は僅かに震えている。これまで散々好きだのなんだと言われたことはあったが、こう改まってプロポーズをされたことはなかった。というか、こう言う意味での「好き」だったとは誰も思わなかったのだ。
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