ひだまりみたいな毎日を、「ほんとに美味いの?」
「ほんとだって!あつあつでさぁ、チーズがトロトロでさぁ………」
当時の味を思い出したのか、ふにゃ、とした笑顔を見せる浩国は可愛い。可愛いからこそ、意地悪したくなる。ガキの頃から成長してなさすぎてやばい。
「俺のメシより?」
途端、分かりやすく慌てた浩国が俺のパーカーの裾を掴んだ。あざとすぎんだろ。可愛い。
「ち、ちがうって!ただほら、まだお前がいなかった時さ、もうストレスで死ぬ!って時に、会社抜け出してここのハンバーガー買いに来るのが俺の癒しだったんだ。ほら、ここなら会社からもちょっと離れてるだろ?だから、その、お前にも食って欲しくて、それで、」
「ふふ、チョロ国。ガキじゃねーんだから、そんなんで気ィ悪くする訳ないでしょ。ほら、並ぼ。」
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