Let's パラレル!やまみつ、重鎌、ウィスマナ、クウライを含みます。
大嘘の京都弁があります。ニュアンスでお願いします。
◇
ふかふかのベッドの上、背中に感じるぬくもり。まどろみから意識が微かに浮上し、花のような甘い香りが鼻孔をくすぐる。シャンプー変えたのかな。そんなことを思いながら大和は寝返りを打つと愛しい恋人を抱き締めた。
「ミツぅ~」
「ひゃあッ!?」
「ひゃあ?」
なんだか随分と可愛らしい反応だこと。日ごろなら、まだ寝ぼけ眼の三月が抱き着き返してくれるか、ぐっすり熟睡モードで無視されるか、暑いだの重いだの言われながら腹に何かしら一発食らうかのいずれかだ。初めてのリアクションに戸惑って、大和は腕の中の恋人を見た。
「ミツ……じゃ、ない?」
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