Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    チンチラ可愛いね

    引きこもり生活をしていたい気持ち。
    落書きが楽しい。推しは最高。どこかで社会人して生きてます。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 27

    ウルコドちゃんのおはなし

    すれ違い午後3時「お義兄ちゃーーん!!ナギサさーーん!!」

    ナギサとティーチャバが、リムサ·ロミンサのエーテライトプラザで話をしていると、マーケットの向こうからコドウが走ってきた。勢いが良すぎたのか、止まりきれずティーチャバへ突っ込んでしまう。転ばないように踏ん張った際、ティーチャバの頭に乗っていたカーバンクルは振り落とされ、カーバンクルをナギサが受け止めた。

    「…………コドウ、何事?」

    顔をしかめながら、ティーチャバはしがみつく義妹に視線を落とした。

    「私、私、ウルシくんにフラれるかもしれない。」

    「は?」

    今にも泣きそうなコドウに、ティーチャバは疑問符しか浮かばない。
    ティーチャバ自身、ウルシとはある程度交流があり、ナギサ含め3人で会話をすることがある。その会話の中で、ウルシが相当コドウを好いていることは知っており、一応義妹の恋路を応援している状態だ。
    それがいきなり別れ話になるとしたら、大喧嘩をしたか、どちらかの逆鱗に振れてしまったか。

    「お義兄ちゃーーーん!」

    「なに、喧嘩でもした?」

    「してない、でも、私はウルシくんが好む女の子じゃないかもしれない。」

    「余計わかんないんだけど?」

    ティーチャバが助けを求めるように、ナギサへ視線を向けた。目を丸くして聞いていたナギサは、カーバンクルを抱えたまま、肩をすくめてから膝をつく。

    「コドウちゃん、俺にわかるように、ウルシと何があったか教えて?」

    「ウルシくんのこと?」

    「そ。あいつアホみたいな行動する時あっから、状況を俺に教えて欲しいなぁ。」

    人懐っこい笑いをしたナギサを見て、コドウは少し考え込む。ティーチャバの体に角を押し当てた状態なので、しがみつかれてる本人がすごい顔をしているが、ナギサはスルーすることにした。あの角をゴリゴリされるのは、痛い。

    「……あのね、ウルシくんが、綺麗なお姉さんをじっと見てた。背高くて、大人っぽくて、おっぱい大きいお姉さんだった。ウルシくん、あんな感じの、美人でナイスバディお姉さんが好きなのかなって。」

    「なんて?」

    コドウの言葉に、ナギサとカーバンクルは同じ表情をした。腕から逃れようとするカーバンクルを押さえ、どうしてそうなったと思考を回す。そう、つい先日、ウルシが言った言葉を思い出していた。

    -コドウの太ももって、エッチだよなぁ……-

    こいつは足尻派だと確信したのは置いておく。
    完全に取り乱し、ティーチャバを揺らしはじめたコドウ。もうどうにでもなれ、の気持ちで、ナギサはリンクパールに触れた。

    「もしもし、俺ナギサ!座標送るからすぐ来いウルシぃ!」


    十数分後、コドウに似合いそうな服を着ている人を見ていた、と、ウルシの口から明かされるのだった。





    すれ違い午後3時
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator