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    せなん

    地雷原(成人済) 誤字魔

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    せなん

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    ディアスタっぽい
    こくほこで出すもののフレーバーテキストです

    エレオスには広く紅茶文化が浸透している。特に邪竜ソンブルとの終戦後は無事全国家の国交が回復し、紅茶の原産で有名なフィレネが全国家へ紅茶の輸出を始めてより広まった。
    今回の戦で交流ができた面々は、国家身分問わず特に紅茶の普及に関わっていた。ソルムの宮廷料理人であるボネの最高級品のブレンド、学生研究としてオルテンシアが開発した水分で開く飾花を浮かべる紅茶。フィレネ王族のアルフレッドとセリーヌも紅茶を平和の象徴として世界中に広め、二人は戦の間に学んだ国ごとの気候に合わせた品を作り上げた。またカゲツの故郷で浸透していた方法で発酵を行うとお茶自体が大きく変化し、特徴的な緑の水色から「緑茶」と呼ばれる、紅茶と同じ茶葉ではあるが新たなお茶も登場した。
    その中でも一際味が濃く、渋みが特徴的なブロディアモーニングブレンドと呼ばれる紅茶がある。ブロディアは元々紅茶にシナモンなどスパイスを入れることで特徴的だが、このブレンドはスパイスなど一切ない茶葉のみのストレート、入れてもミルクのみを前提としている。ただ、お湯を入れて蒸らす時間がフィレネで広まっている時間の二倍。味も濃紅茶の水色に違わず苦く渋く、にも関わらず砂糖で甘くせずそのままの味で飲む。フィレネのモーニングブレンドは朝ゆっくりと過ごすための味だが、朝から晩まであくせく動くブロディアらしいと言うべきか、起きてすぐ動けるよう眠気覚ましの一杯のブレンドとなっている。
    このブレンドの開発は、この珍しいレシピに耐えうる茶葉を作ったフィレネの茶園も関わっているが、最も関わりがあり、愛飲するのはブロディア王ディアマンドと弟殿下スタルークである。出来た理由はとある失敗から。紅茶を入れようと思ったものの途中で疲れて眠ってしまった兄王が、蒸らす時間を長くしすぎたとのことだ。当時は苦く渋みも更に強かったとの事だが、甘い紅茶が苦手だったディアマンド王はいたく気に入り、数年ののち「モーニングブレンド」として、朝の眠気を飛ばすような強い味をした大人のブレンドが作られたのだった。
    またミルクをモーニングブレンドに入れるレシピもあり、この飲み方は「ブロディア・アーリーモーニング」の通称で呼ばれている。こちらを愛飲するのはスタルーク殿下だ。ディアマンド王が、兄弟ながらパートナーでもあるスタルーク殿下に、朝の熱源と糖分の補給として明朝から優しく労って出したことが始まりだとか。
    広く世間では明朝にスタルーク殿下が好んで飲まれると広まっており、また同性同士が朝を迎えた際に飲むに最適な飲み方とも言われている。
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