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    limei_dn

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    🦁👟 🦁の仕事を👟が手伝う話

    #lucashu
    #CASHU_LS

    ルカは困っていた。今回は相手が多すぎた。自分の島をこれだけ荒らされて、負けの見えている争いを強いられている。でも諦める訳には行かなかった。この仕事はどんな状況であろうと、引くことは出来ないのである。
    「お前は下がれ、その腕じゃまともに当てれないだろ」
    「ですが、ボス!!」
    「下がれ」
    怪我をした部下も増えてきた。少しでも人数を減らそうと自ら前線に立って鉛玉を食らわせる。ファミリーには死ぬなと命令してある。使い捨ての駒同然の人間を数用意している向こうに分があった。
    弾数が減っていく中、どうしたものかとルカは頭をフル回転させていた。
    「お困りかな?」
    「ヴォックス!?」
    真後ろから声がして勢い良く振り返ると、そこにはヴォックスが立っていた。
    「なんでここにっ」
    危ないからしゃがんで、と声をかけて返事を聞く間もなく腕を引っ張り遮蔽にしゃがませる。ヴォックスは銃声にも、硝煙の匂いも気にすることなく話し出した。
    「急場だと聞いてね」
    「はぁ!?誰に!」
    「彼にさ。ところでどうやって連絡を取ってたんだ?端末を使っているようには見えなかったが」
    こんな時に言葉遊びをしている余裕はない。ヴォックスは後で話すとして、ルカはまた銃声を鳴らした。
    「おや、流されてしまったな。まあいい。」
    そう言うとヴォックスは遮蔽から暗闇を移動して敵の背後に回り、音もなく絞め殺して周り出した。
    鬼が一人増えたが人数不利は変わらない。隣の遮蔽に居た部下が撃たれ意識を失っているのを見て、ルカは引き摺って後ろへと下げる。まずいな、と思いながら空のマガジンを地面に落とした瞬間、突然信じられないくらいの静寂が辺りに広がった。
    「なんだ…?」
    銃声どころか足音一つしない。訳が分からないが暗闇に目を凝らすと、今まで撃ち合っていた人間が動かなくなっていた。死んでいる訳ではない。構えている状態で停止していた。
    「どうなっているんだ」
    静寂の中に響く靴の音。ヴォックスが不思議そうにルカに近寄ってくる。彼の仕業では無いのか。そうなると、
    「ルカ、ごめん。敵か味方か分かんなかったから皆停めちゃった」
    「シュウ!」
    何処からともなくふわりと現れた彼は少し申し訳なさそうにしている。ルカが振り向くと、ファミリーたちも停まっているのが見えた。なるほど。
    「いや、これだけ数がいたら分からないよね。ありがとう、シュウ」
    「んへへ、とりあえず部下の人たちを教えて」
    ルカとシュウは一緒に暗闇を歩き回りながら、ひとりひとり部下を動けるようにしていった。
    「…は?」
    ヴォックスだけがその場で混乱していた。否、停められたままの奴らの方がよっぽど混乱しているだろうが。動けるようになった部下たちは、未だ動けない奴らを片っ端から片付けていった。
    「…ルカ、これはシュウがやったんだよな?」
    「うん!そうだね」
    「いつも手伝いを?」
    「まさか!滅多にないよ」
    これだけの人数を一気に停められて、その上個人を自由に解除できる?そんなのチートだ。カネシロに勝てる相手なんていない。
    「ダーリン♡」
    目線より少し上でふよふよと浮いているシュウへ、ルカが呼びかけて投げキスを送る。
    「あはは!ハニー♡」
    空からもルカへ投げキスが落とされた。
    ヴォックスはルカの肩へ手を置く。ルカが、どうした?とヴォックスを見る。ヴォックスは真剣に、真面目な顔でルカへ告げた。
    「……結婚しろ。」
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    Replies from the creator

    limei_dn

    DONE💛💜♀
    💛の前では強い女の皮をかぶる💜♀の話
    中身が三分の一程減った瓶は、それだけデートを重ねた証だ。一度の準備に使う量は微々たるものだが、これだけ減っているのだ。この瓶の中の空間分、ルカを独占できたことはシュウのプライドである。
    パルファンを手首に乗せると一気に香りが広がる。自然と眉を寄せて顔を背けてしまうが、それでも両手首を擦り合わせた。香りを纏った手首を、結われて邪魔のされていない項にもあてがってそれを移した。
    このきつい香りが苦手だ。でも、ルカとデートをする女の子は皆、“こういう”香りを纏わせている。ルカ自身も香りを纏わせているし、きっと“こういう”のが好きなのだろう。
    「…ルカのは嫌じゃないのにな、」
    ため息と一緒に吐き出される言葉は、全開の窓から目の前の香りと共に流れていった。姿見の前で最終チェックをする。そこに映っている自分は、まるで自分とは思えない。黒色のトップスはデコルテから肩、腕はレースになっていて肌が透けて見える。オフホワイトのタイトなミニスカートはウエストからヒップまでラインがはっきりと出ているし、跳ね上げたアイラインは、元々上がり気味の目尻をより際立たせてきつい印象を与えるだろう。
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