名付け親になるスタVの話 人間台風ことヴァッシュ・ザ・スタンピードと葬儀屋ことニコラス・D・ウルフウッドは小規模ながらも活気のある街に来ていた。
資源もあるようで、銀行や薬屋、宿なんかも充実しているようだ。
砂だらけの星とはいえ、数日間砂漠を歩き続け、野宿が続くと、インディペンデンツと強化人種といえどベッドの柔らかさが恋しくなるというもので、ヴァッシュとウルフウッドは今夜の宿を探していた。
二人が「あの時泊まっていたら」「あー?おどれがもうちょっと進もう言うたんやないかい」と軽口を言いながら街を闊歩していると、突然、ドォンという銃声が聞こえた。
ある程度栄えているこの街でも争い事は絶えないようだ。
ヴァッシュは音が聞こえた方角に走り始めた。
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