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    masasi9991

    @masasi9991

    妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど
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    masasi9991

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    周囲に迷惑をかける土ガマ

    ##妖怪ウォッチ

    面倒な男「よう」
     と短い一言で挨拶を済ませた彼は、何気ないフリをして視線を部屋の奥へと向けた。
    「大ガマちゃんがあたしに用があるなんて珍しいわね」
    「でも無いことでもねぇだろ? いつものように先に使いを出しておいた筈だぜ」
    「もちろん頼まれたものはできてるわよ。でもそれこそいつもみたいに使いでも走らせればいいじゃない」
    「おれもちょっとここに用があったんだ」
    「で、アテが外れた」
     頷きはせず、やや拗ねたように口をとがらせた。いつものウルサイ鳴き声は身を潜めているよう。そういう態度は物珍しいわね。そして玄関に立ったまま、帰ろうとしない。
    「女郎蜘蛛、さっきおれがここに来るのが珍しいと言ったが、それよりもっと珍しいことがあるだろうよ」
    「そうね? でもあたしは大ガマちゃんが静かにしてても困りゃしないわよ」
    「違ぇよ。おれが一人なのが珍しいっつう話だ」
    「そうかしら……」
    「いつもいつも土蜘蛛さんと一緒……いや行き先が被るからよ」
    「そう頻繁に貴方たちと顔を合わせているわけじゃないから、そんな言い訳知らないわよ。喧嘩したのね」
    「ハァ。そいつも違う。あの頭の固い野郎、とんでもねえ意地っ張りなんだよ。知ってるか?」
    「ウフフ」
     喧嘩なんてものじゃない、土蜘蛛ちゃんが勝手に意地はってるだけだって言いたいのね。
     思わず笑っちゃった。身内だから当然、土蜘蛛ちゃんの意地っ張りは知っていることだから。
     でもあたしが笑った途端、大ガマちゃんが目ざとく視線をあちこちへ動かした。気配を探っているのね。いけないいけない、怪しまれちゃったわ。
    「土蜘蛛ちゃんの行きそうなところ、他にアテはあるの?」
    「そりゃあるさ。いくらでもある。おれはアイツのことなら何でも知ってるんだぜ。しょうがねえ、次行くか。面倒くせえ」
     口実の薬を受け取って、まったく跳ねない足取りで踵を返した。あんなんじゃ蛙らしくもない。
    「行ったか」
    「行ったわよ。面倒くさいわね」
    「全くだ! なんだあの大ガマの態度は! 吾輩に対する誠意が全く見えん」
    「土蜘蛛ちゃんから謝ったら早いわよ」
    「あれも謝ろうというのであればな。そうとは思えなかった。お主から見てもそうであったでろう、女郎蜘蛛よ」
     押入れに隠れながら、偉そうに腕組みしてるのもどうなのかしら。ほんと、面倒な男どもだわ。
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