僕らの距離※原作の両想い済み設定だけど、アニメver同様転校になったら、って言うヤツ。何でも許せる人どうぞ。
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西遠寺家から離れる日を迎えた。
前日は寝たくないを連呼し、絶対寝ない宣言していた未夢。どうしたって朝は来るのだが、その気持ちは痛い程彷徨も理解していた。明日から離れる生活が待っているからだ。最後だから、と彷徨の部屋で2組布団を敷いて結局眠り朝を迎えたのだった。
駅ホームで、クラスメイト達に囲まれ、別れを惜しむ。
「絶対電話するからね!それはGWも夏休みも絶対遊びに行く!あ、その前に春休みあるね!」
「でも、進級だよね~…受験もあるし」
「大丈夫大丈夫!」
離れた所でその様子を彷徨は黙って見ていた。自分は昨日まで散々話したし、なんなら繋がりは寧ろ強くなった。関係が変わったから、その分クラスメイト達よりは有利。なら、今回は譲って置くべきかと思っていたからである。
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