無機物に花束をとある世界
既に全ての区画を制圧し蹂躙した武器たちは現在、カリバーを通じた工場内で待機…いや、療養していた
珍しく我らが主であるカジオー様は我々に「休め」と言ったのだ。明日は溶湯の雨でも降るのだろうか。いやそんな事はどうだっていいのだ、今は
複数種いる武器の中で、2人が謎の症状に見舞われている。我々は生き物ではないが故に呼吸も元来そこまで必要としないが体構造的だったり声を発するためだったりで僅かだが無意識にしている…らしい。全てカジオー様からの受け売りの説明だが。まあそれも置いておこう。苦しそうに息をする2人の前で我々はどうしようもなく眉に眉間を寄せることしか出来ない
「具合はどうだ」
「これはこれは、ブーマー殿。偵察は済みましたので」
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