俺の恋人はエロ同人作家坂田くん(高銀)幼なじみの銀時は、昔から絵を描くのが好きなヤツだった。
幼稚園のときには、画用紙と広告チラシの裏いっぱいにクレヨンで描きなぐり。
小学生のときには、自由帳に鉛筆で描いた四コマ漫画をいくつも並べて。
中学生のときには、スケッチブックに画材屋で買ったちょっと良いペンを滑らせて。
「たかちゅぎ!」
「たかすぎ!」
「高杉!」
そう言って見せてくる銀時の顔はいつもキラキラと輝いていて。
俺は、そんなアイツのことが好きで、あいつが見せてくれるものが愛しくて……。
そして、そして……。
「大丈夫大丈夫間に合う間に合う」
「おい銀時!手を動かせ!あと何枚ち○こあるんだ!」
高校生のときには、腐男子に目覚めて、ち……こを描き始めて。
大学生になったアイツと俺は、恋人兼限界同人原稿戦士になっていた。
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