かんみざくら
DONE一日だけ青斗くんの心の声が聞こえるようになった樹くんの話。導入の様子がおかしいけど、最後まで読んで……。
あなたの心を覗かせて『おめでとうございます!』
どこからか、声が聞こえた。
それは上か聞こえたようにも、下から聞こえたようにも感じる不思議な声だった。
その声は続けた。
『厳正なる抽選の結果、貴方は一日だけ好きな人の心の声を聞ける権利を手に入れました!』
「……は?」
樹は思わずそう返してしまった。
意味がわからない。厳正なる抽選の結果? 好きな人の心の声が聞こえる? そんなものに申し込んだ記憶はない。
『大好きなあの人のあんな一面や、こんな一面が見れちゃうかも!? それでは良い一日をお過ごしください!!』
「は? いや、なにを言って……!!」
カーテンの隙間から、太陽の光が差し込んでいる。
寝起きのぼんやりとした視界の中、樹は部屋の天井を見つめていた。
3771どこからか、声が聞こえた。
それは上か聞こえたようにも、下から聞こえたようにも感じる不思議な声だった。
その声は続けた。
『厳正なる抽選の結果、貴方は一日だけ好きな人の心の声を聞ける権利を手に入れました!』
「……は?」
樹は思わずそう返してしまった。
意味がわからない。厳正なる抽選の結果? 好きな人の心の声が聞こえる? そんなものに申し込んだ記憶はない。
『大好きなあの人のあんな一面や、こんな一面が見れちゃうかも!? それでは良い一日をお過ごしください!!』
「は? いや、なにを言って……!!」
カーテンの隙間から、太陽の光が差し込んでいる。
寝起きのぼんやりとした視界の中、樹は部屋の天井を見つめていた。