chirohipu
DONE先にあげた『ジャンキーキャンディーナイト』の双子ですこちらもツイッターのタグ企画で書きました
結局は自己中野郎な左馬刻さんとそれを結局は許してしまうじろちゃん
支部にも同じものをあげてます
junkie childish knight『左馬刻さん真ん中バースデーって知ってる?』
秋の終わりに来たメッセージは知らねぇ言葉で始まっていた。
知らねぇと返すと俺の言葉など意に介さず、ポンポンと秒で返ってくる。
『あのさ、オレと左馬刻さんの誕生日の間をとるんだって! そんでさ、オレたちの真ん中がなんと! いつだと思う?』
なんと、の後は答え出すだろ、普通。
面倒だが返事はしてやる。知らねぇ。
『なんと! クリスマスイブなんだってよ! 凄くねぇ?』
何が凄いのか分からねえが、二郎が嬉しそうだからいっか。それに画面の中からでも二郎の興奮が伝わってきて、こっちまで頬の筋肉が緩んできちまう。実際その後、ぴょんぴょん跳ねる犬のスタンプが連続で送られてきて、二郎の喜ぶ姿が重なる。
15822秋の終わりに来たメッセージは知らねぇ言葉で始まっていた。
知らねぇと返すと俺の言葉など意に介さず、ポンポンと秒で返ってくる。
『あのさ、オレと左馬刻さんの誕生日の間をとるんだって! そんでさ、オレたちの真ん中がなんと! いつだと思う?』
なんと、の後は答え出すだろ、普通。
面倒だが返事はしてやる。知らねぇ。
『なんと! クリスマスイブなんだってよ! 凄くねぇ?』
何が凄いのか分からねえが、二郎が嬉しそうだからいっか。それに画面の中からでも二郎の興奮が伝わってきて、こっちまで頬の筋肉が緩んできちまう。実際その後、ぴょんぴょん跳ねる犬のスタンプが連続で送られてきて、二郎の喜ぶ姿が重なる。
chirohipu
DONE『えっちの下手くそな左馬刻様書きてえ』から始まりましたスパダリではない、自分勝手でクソ自己中野郎だけど自分なりにじろちゃんのことを愛している不器用左馬刻様と、初めての経験でなにも分からず憧ればかりが先行するじろちゃんがステップアップするおはなし
こちらはツイッターの企画『さまじろ逆真ん中バースデー』用に書いたもので支部にもアップしてます
ジャンキーキャンディーナイト乱れたシーツ、互いが吐き出したものと汗の匂い、高くなった体温と冷めていく興奮。汗がひいて肌寒くなった二郎はブルッと身体を震わせて、毛布を手繰り寄せた。
さっきまで暖かかった体温がなくなり、身体に巻きつけた毛布の中で二郎はそっと足の間のおさまらない熱をひと撫でする。
「いたっ……」
むずむずと駆け上がる熱を治めたいのに、そこを触るとひりひり痛む。得体の知れない感覚が腹の中で一頻り蠢いた後、小さくなっていった。
山田二郎には恋人がいる。
人生で初めて出来た、家族以外に大事だと思える人が。
知る人ぞ知る、ヨコハマディビジョンの碧棺左馬刻。
人よりも遅い初恋を迎えたのが高校生になってから。それも相手が男だったり兄の因縁の相手だったりと、二人が付き合うまでに一悶着もふた悶着もあってなんとか乗り越えて来たが、それはまた別の話。
16645さっきまで暖かかった体温がなくなり、身体に巻きつけた毛布の中で二郎はそっと足の間のおさまらない熱をひと撫でする。
「いたっ……」
むずむずと駆け上がる熱を治めたいのに、そこを触るとひりひり痛む。得体の知れない感覚が腹の中で一頻り蠢いた後、小さくなっていった。
山田二郎には恋人がいる。
人生で初めて出来た、家族以外に大事だと思える人が。
知る人ぞ知る、ヨコハマディビジョンの碧棺左馬刻。
人よりも遅い初恋を迎えたのが高校生になってから。それも相手が男だったり兄の因縁の相手だったりと、二人が付き合うまでに一悶着もふた悶着もあってなんとか乗り越えて来たが、それはまた別の話。