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SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライ様よりお題をお借りしました。ヒロルクifです。ヒロルクちゃんがハイスクールライフをエンジョイするティーンズラブ。通貨ドル設定になってます。「ホテル」「好きって言って」11/12 屋上へとつづく階段の途中には、立入禁止と赤い文字で書かれた大きな看板が設置してあるためそこから先へ上ることはできない。しかし階段が途切れているわけではく、階段は看板の向こうへもずっとつづいている。看板を無視してそのまま階段を上り踊り場をUターンしてそこから更に階段を上って行くと屋上へと出られる扉がある。扉は施錠されていた。しかし、何とか屋上へ行こうと試みる生徒が後を絶たなかったため、ついに扉は簡単には開けることが出来ない電子式の鍵へと取替えられてしまった。そうなるとさすがにお手上げとばかりに屋上へ行こうとする生徒もいなくなり、屋上へつづく階段にはうっすらと埃がたまるようになった。
「だめだよ、だめ、ヒーロー、こんなところで……」
2559「だめだよ、だめ、ヒーロー、こんなところで……」
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SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライさまよりお題「屋上」「おねだり」お借りしました。ラブコメ大好きです☆というお話です。はい。「屋上」「おねだり」10/15「考えてみたことはあるかい? ハスマリーの紛争は僕たちが子供の頃に終わっていて、研究所も爆破されることなく、君と僕はあのまま成長して……そう、一緒に学校なんかに通ったりなんかもして……」
「何だそのくだらねえ話は」
「もしも、だよ。君と一緒に学校へ行ってみたかったな」
そんな、心臓がつぶれてしまいそうな話を、平気でする。絶対に手に入ることのない“もしも”なんかを願って、どうなる?
「失ったモノはもう二度と戻らねえんだよ」
声にだして言うつもりはなかった。クソドギーのいつものあまっちょろい戯言だと、鼻で笑って適当にあしらうつもりだった。
アーロンは舌打ちをした。ルークに背を向けたまま寝転がってルークの話を聴いていたアーロンは、ルークがどんな顔でそんな話をしたのか知らない。そして、黙ったままのルークが今どんな顔をしているのか、知らない。
1795「何だそのくだらねえ話は」
「もしも、だよ。君と一緒に学校へ行ってみたかったな」
そんな、心臓がつぶれてしまいそうな話を、平気でする。絶対に手に入ることのない“もしも”なんかを願って、どうなる?
「失ったモノはもう二度と戻らねえんだよ」
声にだして言うつもりはなかった。クソドギーのいつものあまっちょろい戯言だと、鼻で笑って適当にあしらうつもりだった。
アーロンは舌打ちをした。ルークに背を向けたまま寝転がってルークの話を聴いていたアーロンは、ルークがどんな顔でそんな話をしたのか知らない。そして、黙ったままのルークが今どんな顔をしているのか、知らない。
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SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライ様よりお題「初恋」「ギター」お借りしました。「初恋」「ギター」8/27「僕の初恋はきっと君なのだと思う」
唐突に、朝食のスクランブルエッグをスプーンですくって口へはこぶついでのようにそう言ったルークの顔をまじまじと見ながら、フォークに刺したぶあついベーコンをうっかりと皿の上に落としてしまったアーロンは舌打ちをして、半熟卵のようにふわふわと笑っているルークを睨んだ。
何て返せばいいんだよ
ずいぶん遅い初恋だな
いつの話だソレは
俺もだよ
俺の初恋も、
言えるかそんなこと
アーロンは何かを言うかわりに皿の上のベーコンをふたたびフォークで刺し、それを口の中へ放り込んだ。無言で二切れ目のベーコンにフォークを刺すアーロンをあいかわらずの笑顔で眺めながら、ルークはかまわずに話しつづける。
1987唐突に、朝食のスクランブルエッグをスプーンですくって口へはこぶついでのようにそう言ったルークの顔をまじまじと見ながら、フォークに刺したぶあついベーコンをうっかりと皿の上に落としてしまったアーロンは舌打ちをして、半熟卵のようにふわふわと笑っているルークを睨んだ。
何て返せばいいんだよ
ずいぶん遅い初恋だな
いつの話だソレは
俺もだよ
俺の初恋も、
言えるかそんなこと
アーロンは何かを言うかわりに皿の上のベーコンをふたたびフォークで刺し、それを口の中へ放り込んだ。無言で二切れ目のベーコンにフォークを刺すアーロンをあいかわらずの笑顔で眺めながら、ルークはかまわずに話しつづける。
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SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライさまより「お題:カメラ、おやつ」お借りしました!第三者の視点から語られる在りし日のヒロルクの話。オリジナルモブたちが出てきます。
お題:「カメラ」「おやつ」7/2「とても古い写真だね」
手にした一枚の、角は所々削れてまるくなり、元はあざやかな色彩であふれていたであろう表面は色あせてうっすらと埃をかぶったようにぼんやりとしている、それは永い々時間を幾重にも折り重ねてしまってある箱の中から掘りだしてきたような古い写真だった。
「子供、男の子かな、兄弟? でもあまり似ていないね、……なんだかとっても楽しそう、隠し撮り? ふふふ、冗談だよ」
カメラマンがその国を訪れたのはもう二十年以上も前だと、懐かしそうに手にした写真を見つめて微笑うと、よく陽に焼けた顔の目じりに深い皺が刻まれた。
「ハスマリー公国? ああ、知ってるよ、美しい国だ。でも、二十年前……その頃はまだ紛争が絶えなくて、……そう、あの国で撮影した写真なの」
1944手にした一枚の、角は所々削れてまるくなり、元はあざやかな色彩であふれていたであろう表面は色あせてうっすらと埃をかぶったようにぼんやりとしている、それは永い々時間を幾重にも折り重ねてしまってある箱の中から掘りだしてきたような古い写真だった。
「子供、男の子かな、兄弟? でもあまり似ていないね、……なんだかとっても楽しそう、隠し撮り? ふふふ、冗談だよ」
カメラマンがその国を訪れたのはもう二十年以上も前だと、懐かしそうに手にした写真を見つめて微笑うと、よく陽に焼けた顔の目じりに深い皺が刻まれた。
「ハスマリー公国? ああ、知ってるよ、美しい国だ。でも、二十年前……その頃はまだ紛争が絶えなくて、……そう、あの国で撮影した写真なの」
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DONEふぉろわ様の素敵なヒロルクifに欲情した結果です。ルクバンちゃん、何の憂いもなくすくすくと健康に育っていたら性への興味も素直に爆発させる男子高校生になっていたんじゃないかな、と。「ヒーローにかまってほしいルクバンif」 ねえ、かまってよ。
早春のある日の午后、コジュケイの声に遠く耳を澄ませながら隣で雑誌を読むヒーローの顔を横目で見つめて、そう、視線で言ってみる。ヒーローは熱心に今日発売のバスケットボール専門誌を読んでいた。熱く、欲望に満ち々たその視線に気付く様子もなく。
三……、ううん、もう五日も前だよ。僕たちがしたの。ヒーローは……あんまりするの好きじゃないのかな。僕は、毎日したいと思っているのに。……いや、もしかして僕がおかしいのか? ヒーローにされたことを思いだしながら毎日自分で……しながら、それでも足りなくて、ヒーローにさわってほしいと思っている、僕が、変なの?! だからヒーローは、いつもそんないやらしいことばかり考えている僕のことを、もしかして、もしかして……
1889早春のある日の午后、コジュケイの声に遠く耳を澄ませながら隣で雑誌を読むヒーローの顔を横目で見つめて、そう、視線で言ってみる。ヒーローは熱心に今日発売のバスケットボール専門誌を読んでいた。熱く、欲望に満ち々たその視線に気付く様子もなく。
三……、ううん、もう五日も前だよ。僕たちがしたの。ヒーローは……あんまりするの好きじゃないのかな。僕は、毎日したいと思っているのに。……いや、もしかして僕がおかしいのか? ヒーローにされたことを思いだしながら毎日自分で……しながら、それでも足りなくて、ヒーローにさわってほしいと思っている、僕が、変なの?! だからヒーローは、いつもそんないやらしいことばかり考えている僕のことを、もしかして、もしかして……
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SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライさまよりお題をお借りしました。ヒロルクです。二人が一緒に過ごした一日をすべて切りとって大切にファイリングしておきたいという気持ち。太腿。研究所のオリジナルモブ研究員がでてきます。お題:「おそろい」「寄り掛かる」2/19 青いハンカチをもらった。ガーゼを何枚も重ねたふわふわの生地で四隅にそれぞれ違うカタチをした白い鳥の刺繍がしてある。自分専用のハンカチを持つのははじめてだった。嬉しくていつもポケットに入れて持ち歩いた。夜に洗って、また次の日の朝にきれいにたたんでポケットに入れる。乾くのが遅くて、まだハンカチが少し湿っていると持ってゆくことが出来ず、そんな日はポケットの中がなんだかさみしくて、心もとない気がした。ハンカチを使うことはそれほどなかったけれど、毎日洗濯を繰り返していると夏空のように青かった色は褪せ、刺繍にも綻びができはじめた。それでも、そのハンカチはお気に入りだったので、ずっと持ち歩いていた。
そこには小さな池があったが、雨の降る日が少なくなるとその池はもっと小さくなり、水たまりのようになる。そのときだけ、普段は近づいてはいけないと言われているその池で子供たちは遊ぶことが許された。ヒーローとルークは待ちきれないとばかりに靴を脱ぎながら走って、池の中へ飛び込んだ。とはいっても、水嵩はふくらはぎくらいまでしかなく、子供の足で五、六歩も歩けば対岸へ渡ってしまえるくらいの小さな池だったが、二人にとってはじゅうぶん魅力的な遊び場だった。裸足の蹠が、池底の泥を踏む。水は生ぬるいが、蹠に触れる水底は冷たく、気持ちがいい。太腿の限界まで捲り上げたズボンが濡れるのも厭わずはしゃぐ二人の足に攪拌された池の水は様々な色と色が混ざりあい午后の陽光を反射させて、小さな太陽をそのままとじこめたように眩しく光る水滴が飛散って二人の頬をかがやかせた。
2763そこには小さな池があったが、雨の降る日が少なくなるとその池はもっと小さくなり、水たまりのようになる。そのときだけ、普段は近づいてはいけないと言われているその池で子供たちは遊ぶことが許された。ヒーローとルークは待ちきれないとばかりに靴を脱ぎながら走って、池の中へ飛び込んだ。とはいっても、水嵩はふくらはぎくらいまでしかなく、子供の足で五、六歩も歩けば対岸へ渡ってしまえるくらいの小さな池だったが、二人にとってはじゅうぶん魅力的な遊び場だった。裸足の蹠が、池底の泥を踏む。水は生ぬるいが、蹠に触れる水底は冷たく、気持ちがいい。太腿の限界まで捲り上げたズボンが濡れるのも厭わずはしゃぐ二人の足に攪拌された池の水は様々な色と色が混ざりあい午后の陽光を反射させて、小さな太陽をそのままとじこめたように眩しく光る水滴が飛散って二人の頬をかがやかせた。
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SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライ様よりお題をお借りしました。ヒロルク。そしてルークとアーロンが再会するもっとずっとまえ、まだ少年のルークと少年のアーロンの話。です。捏造アリ。お題:「意気地なし」「雪景色」11/27 雪をみるの、はじめてなの?
埃のようにふわふわとしたものが空から降ってくる様子をいつまでも眺めていたら、不思議そうにそう訊かれた。ほんものを見るのははじめてだけれど、これが雪だということは知っていた。空から降ってくる真っ白なもの。さわると冷たい。何故、知っているのか。何かの本で見たことがあるのだろうか、それとも誰かが教えてくれたのか。誰が? 記憶を探ってみても、そこには地面にぽっかりと空いたように闇い穴しかなくて、何も見えない。その中に手をのばしてみても、手は虚空を彷徨うばかりで、何も掴むことは出来なかった。
ルークは大人たちの目を盗んでドアを開け、外へ出た。振返って誰も気がついていないことを確かめると、そのまま、施設の門を出た。うっすらと雪のつもった地面を踏むと、蹠にしんしんとしみわたる冷たさに、魂までも凍ってしまう思いがした。空へむかって手をのばしてみたけれど、手のひらで受けとめた雪はすぐに溶けてしまう。ルークは空を見上げた。雪は、空のずっとむこう、銀鼠色の彼方から降ってくる。ルークの額に、頬に、睫毛に、雪はどんどん降ってくる。冷たい。冷たくて、そしてとても美しいと、ルークは思った。そして、この、真っ白で美しいものを、自分は知っている。雪のようで、雪ではない、でも、それが何であるのかは解らない。ルークは雪を、好きだと思った。この眼前にひろがる雪景色の見事さに胸がいっぱいになって、
3250埃のようにふわふわとしたものが空から降ってくる様子をいつまでも眺めていたら、不思議そうにそう訊かれた。ほんものを見るのははじめてだけれど、これが雪だということは知っていた。空から降ってくる真っ白なもの。さわると冷たい。何故、知っているのか。何かの本で見たことがあるのだろうか、それとも誰かが教えてくれたのか。誰が? 記憶を探ってみても、そこには地面にぽっかりと空いたように闇い穴しかなくて、何も見えない。その中に手をのばしてみても、手は虚空を彷徨うばかりで、何も掴むことは出来なかった。
ルークは大人たちの目を盗んでドアを開け、外へ出た。振返って誰も気がついていないことを確かめると、そのまま、施設の門を出た。うっすらと雪のつもった地面を踏むと、蹠にしんしんとしみわたる冷たさに、魂までも凍ってしまう思いがした。空へむかって手をのばしてみたけれど、手のひらで受けとめた雪はすぐに溶けてしまう。ルークは空を見上げた。雪は、空のずっとむこう、銀鼠色の彼方から降ってくる。ルークの額に、頬に、睫毛に、雪はどんどん降ってくる。冷たい。冷たくて、そしてとても美しいと、ルークは思った。そして、この、真っ白で美しいものを、自分は知っている。雪のようで、雪ではない、でも、それが何であるのかは解らない。ルークは雪を、好きだと思った。この眼前にひろがる雪景色の見事さに胸がいっぱいになって、
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SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライ様より、お題:「落書き」「はじめから」おかりしました。ヒロルク、ルクアロです。キャラブネタ有。※だいぶ捏造した部分がありますお題:「落書き」「はじめから」11/13「やあ、見て、アーロン、可愛い落書きだ!」
アスファルトの上に白いチョークで丸や星型や様々な太さの線で描かれているそれが、具体的に何だかは解らずとも、歩道いっぱいに引かれた線の勢い、自由にひろがる図形や模様……見ているだけで楽しい。
「なかなか芸術的だな、将来有望だぞ」
ルークは顔を近づけて落書きの細部を観察したり、遠くから全体を眺めたりしていた。
「興味津々だな、散歩中の仔犬かてめえは」
「あ! あれビーストくんじゃないか?! ビーストくんをモデルに選ぶなんて……やはりこれを描いた子は天才!!」
「……イガグリじゃねえのか」
往来に引かれた白墨の線は道行く人達の靴に踏まれ、少しづつ掠れてゆく。線を引いたその小さな芸術家の卵はもうすっかり自分が生みだした図形や模様のことなど忘れているだろう。誰かの心に灯りを点けて、遠い彼方の記憶を想いださせたことも知らずに。
2260アスファルトの上に白いチョークで丸や星型や様々な太さの線で描かれているそれが、具体的に何だかは解らずとも、歩道いっぱいに引かれた線の勢い、自由にひろがる図形や模様……見ているだけで楽しい。
「なかなか芸術的だな、将来有望だぞ」
ルークは顔を近づけて落書きの細部を観察したり、遠くから全体を眺めたりしていた。
「興味津々だな、散歩中の仔犬かてめえは」
「あ! あれビーストくんじゃないか?! ビーストくんをモデルに選ぶなんて……やはりこれを描いた子は天才!!」
「……イガグリじゃねえのか」
往来に引かれた白墨の線は道行く人達の靴に踏まれ、少しづつ掠れてゆく。線を引いたその小さな芸術家の卵はもうすっかり自分が生みだした図形や模様のことなど忘れているだろう。誰かの心に灯りを点けて、遠い彼方の記憶を想いださせたことも知らずに。
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SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライ様よりお題をお借りしました。ルクアロからのヒロルクからのルクアロです!キャラブネタ有り。お題:「引っ込みがつかない」「背伸び」5/15 近所のカフェで食事をしたあと、甘いもの好きの店主が考案した新作「五段重ねパンケーキのメイプルシロップ五倍がけ★ホイップ&チョコレートを添えて」を注文したルークは新作完食キャンペーンとやらで映画のペアチケットをレジで渡された。お客様が第一号です、との言葉と共に。ルークは、あんなにおいしいスイーツを食べて映画のチケットももらえるなんて、と大はしゃぎだったが、アーロンはそんなル-クを珍しい動物でも見るような目で遠巻きに眺めている。
「せっかくだから観に行こう!そこのシネマで上映している映画ならどの映画でも観ることができるらしいぞ、アーロン、何が観たい?」
「…別に、てめえの観たいもの選べや」
二人は映画館の前にズラリとならぶポスターを眺めながらああでもないこうでもないとタイトルを吟味していた。
4636「せっかくだから観に行こう!そこのシネマで上映している映画ならどの映画でも観ることができるらしいぞ、アーロン、何が観たい?」
「…別に、てめえの観たいもの選べや」
二人は映画館の前にズラリとならぶポスターを眺めながらああでもないこうでもないとタイトルを吟味していた。
makotocc
SPOILER身重さん(https://poipiku.com/2225740/)から頂いたネームで漫画を描かせて頂きましたヤッタ~!!😂😂😂🙌🙌🙌✨✨✨ ヒロルクからのルクアロでR18&ネタバレ注意です!! 身重さん大好きなので贅沢すぎる~!!人生で一番丁寧に漫画描いた気がします!ありがとうございました~!!!😂😂😂🙏🙏🙏💖💖💖 3mzzzkkk
DONE『さよならを超えたその先の』lkhr♀設定で、別れから再開時の話。女体化注意です。
本編ネタバレしてます。
髪を切る話。
さよならを超えたその先の 視界に広がるのは茶色がかった金色。少し乾燥した、背中まで伸びた髪。頬に当たるはねた髪がくすぐったい。首に回した腕が解けそうになり、慌てて手を組みなおした。
ちゃんとつかまって、とたしなめる声が飛ぶ。
「ほら、もう泣かないでよ。もう足痛くないでしょ?」
「痛くない…」
言い聞かせるように声をかけてくる少女にそう返す。
……嘘だ。本当は結構痛い。
首筋はしっとりと汗ばんでいた。ルークをおぶった小さな体は、一歩一歩踏みしめる様に前に進んでいく。
「ヒーロー、大丈夫…?重くない?」
「ルーク一人くらい背負えるって!それより博士への言い訳考えてよ。……木に登って落ちたって正直に言ったら……怒られるよね」
「まず研究所の外に行ったのがバレると思う……」
5214ちゃんとつかまって、とたしなめる声が飛ぶ。
「ほら、もう泣かないでよ。もう足痛くないでしょ?」
「痛くない…」
言い聞かせるように声をかけてくる少女にそう返す。
……嘘だ。本当は結構痛い。
首筋はしっとりと汗ばんでいた。ルークをおぶった小さな体は、一歩一歩踏みしめる様に前に進んでいく。
「ヒーロー、大丈夫…?重くない?」
「ルーク一人くらい背負えるって!それより博士への言い訳考えてよ。……木に登って落ちたって正直に言ったら……怒られるよね」
「まず研究所の外に行ったのがバレると思う……」