sekiaka_10s
DONE『高銀週一企画』より、お題『桜』、『花見』で書かせて頂きました。古高銀なので殆ど花見と関係無くなってしまいましたが、いつか2人に幸せな日々が訪れると願って。
⚠︎︎オチなし
桜 麗らかな桜の花が舞う、満月の晩の事である。
いつもの飲み屋でいつもの様に飲んだくれた銀時は、気の向くままに、ひとりぶらぶらと夜の公園を歩いていた。
月明かりに照らされる桜達はどれも満開で、風に靡いて揺れては、その淡色な春を舞わせている。木々が隠すように覆う遠くの景色には、先程まで銀時のいた町の、賑やかな灯りが垣間見えていた。
「…ぅ…っぷ、……ぉえ…」
一刻も早く、寝たい、帰りたい、定春をもモフりたい…酔いどれの銀時は桜に殆ど目をくれず、そんな事ばかりを繰り返し唱えては、今にでも出そうなその吐物を堪えていた。これから続く話はそんな曖昧なぼやけた景色の中で銀時が見たもののことなので、もしかすれば本当に合った出来事ではないのかもしれない。
903いつもの飲み屋でいつもの様に飲んだくれた銀時は、気の向くままに、ひとりぶらぶらと夜の公園を歩いていた。
月明かりに照らされる桜達はどれも満開で、風に靡いて揺れては、その淡色な春を舞わせている。木々が隠すように覆う遠くの景色には、先程まで銀時のいた町の、賑やかな灯りが垣間見えていた。
「…ぅ…っぷ、……ぉえ…」
一刻も早く、寝たい、帰りたい、定春をもモフりたい…酔いどれの銀時は桜に殆ど目をくれず、そんな事ばかりを繰り返し唱えては、今にでも出そうなその吐物を堪えていた。これから続く話はそんな曖昧なぼやけた景色の中で銀時が見たもののことなので、もしかすれば本当に合った出来事ではないのかもしれない。