tobun
DONEドロライのお題「グータッチ」「匂い」を借りました。20×20のいちくうとMCD兄貴たち。
人格破綻〜の台詞を見て以来、何年も空却に言わせたかった台詞を漸く使えました。開始2行で終了しているので内容はありません。皆総じて馬鹿です。
20×20いちくう「グータッチ」「匂い」「お前、相変わらず人格破綻してんのな……」
「ハァ!? 性壁が破綻してるテメェに言われたかねぇ!」
店内に馬鹿デカい空却の声が響き渡る。すかさず「声がデケェ」つって頭を引っ叩いたものの、一度出た言葉は消えやしねぇ。何だ何だ? と客の視線が集まり、俺は頭をフル回転させた。このままだと山田一郎は性壁破綻者だと変な噂が立っちまう。そんな噂が立ったら弟達に顔向け出来ねぇ。性壁破綻者が育てた弟達はやっぱり性壁破綻者なんじゃねぇか、みたいに思われたら俺は、俺は──ッ。ラップバトルかってくらい脳がぐるんぐるん回って最終的に導き出されたのは、
「簓さんに失礼だろーがっ!」
「いやなんでやねーん!」
目の前でポカンとした表情で俺らを見つめてた簓さんにぶん投げる事だった。悪ぃ、簓さん。アンタならなんとかしてくれんじゃねぇかと思って。そう心の中で謝ると、その火は更に飛んだ。それもよりによってめちゃくちゃ燃えやすい方に。
2727「ハァ!? 性壁が破綻してるテメェに言われたかねぇ!」
店内に馬鹿デカい空却の声が響き渡る。すかさず「声がデケェ」つって頭を引っ叩いたものの、一度出た言葉は消えやしねぇ。何だ何だ? と客の視線が集まり、俺は頭をフル回転させた。このままだと山田一郎は性壁破綻者だと変な噂が立っちまう。そんな噂が立ったら弟達に顔向け出来ねぇ。性壁破綻者が育てた弟達はやっぱり性壁破綻者なんじゃねぇか、みたいに思われたら俺は、俺は──ッ。ラップバトルかってくらい脳がぐるんぐるん回って最終的に導き出されたのは、
「簓さんに失礼だろーがっ!」
「いやなんでやねーん!」
目の前でポカンとした表情で俺らを見つめてた簓さんにぶん投げる事だった。悪ぃ、簓さん。アンタならなんとかしてくれんじゃねぇかと思って。そう心の中で謝ると、その火は更に飛んだ。それもよりによってめちゃくちゃ燃えやすい方に。
knttkntt
DONE🆕Ⓜ️💿️Webイベントで公開していたわちゃわちゃ漫画です!ヒプアニ最終話左馬刻の台詞を聴いてもっと!素直に!!なれよ!!!という衝動とこのノリこそがヒプマイ…という相反する気持ちを詰め込みました🤩
最強アシスタントの友人(@__SilentNoise__)が最高にエモい加筆で可愛く仕上げてくれました!いつもありがとうッ😭✨
台詞も一部修正済です!少しでも楽しんで頂けたら幸いです🥰 4
tobun
PAST少し前に身内で「自カプ全体新生MCD本を出そう!」って企画で発行した本。簓が酷い奴になっちゃった。すみません。1️⃣2️⃣ですがほぼカプ要素ないです
新生MCDのいちじろ判定団「なぁなぁ、零。次の対戦相手ってブクロの三兄弟やんか」
「んー? あ〜、ああ、そうだったなぁ」
「ほんでな? ここだけの話なんやけどぉ……んっ、ふふ、聞いて驚くでぇ」
「ほーう、随分勿体ぶらせるじゃねぇか」
「そうやでそうやで、なんてったって本邦初公開やからな」
おっほん! って白々しく喉の調子を整えてから、俺は零にら身体を近付けてまるでヒソヒソ話でもするかのようにそっと囁く。
「……一郎って弟に手ぇ出しとんねん」
それからパッと離れてゲラゲラ笑う。信じられへんやろ? って。勿論零も後に続いてゲラゲラ笑う。なぁにバカな事言ってんだとかなんとか言うに決まっとる。
「ハッ、なにバカな事言ってんだっての」
ほらな? 言うたやろ? 簓さんからしたらこんなん予想のうちにも入らへんよ。だって必然やもん。ほんで、次は一郎にそんな甲斐性なんてあらへん〜なんて抜かすんや。
40400「んー? あ〜、ああ、そうだったなぁ」
「ほんでな? ここだけの話なんやけどぉ……んっ、ふふ、聞いて驚くでぇ」
「ほーう、随分勿体ぶらせるじゃねぇか」
「そうやでそうやで、なんてったって本邦初公開やからな」
おっほん! って白々しく喉の調子を整えてから、俺は零にら身体を近付けてまるでヒソヒソ話でもするかのようにそっと囁く。
「……一郎って弟に手ぇ出しとんねん」
それからパッと離れてゲラゲラ笑う。信じられへんやろ? って。勿論零も後に続いてゲラゲラ笑う。なぁにバカな事言ってんだとかなんとか言うに決まっとる。
「ハッ、なにバカな事言ってんだっての」
ほらな? 言うたやろ? 簓さんからしたらこんなん予想のうちにも入らへんよ。だって必然やもん。ほんで、次は一郎にそんな甲斐性なんてあらへん〜なんて抜かすんや。
knttkntt
DONE簓主軸の新生MCDわちゃわちゃ4コマ漫画です!ホントにわちゃわちゃしてるだけー
メインで描いてる漫画より先に頭の中で話が纏まったので先にあげておきます(>ω<)💦
サマトキ絶対に力加減馬鹿男だよな…推せる…
tobun
DONE24×17ささくうドロライのお題お借りしました〜
お題:着脱
着脱お題:着脱
バンダナを外される瞬間が好きだ。
正確にはそれを外す簓を見るのが好きだ。
硬くなった結び目を引っ張る時、華奢な手の甲にボコっと骨と血管が浮き上がってちょっと意識してしまう。いつもはヘラヘラ笑っているだらしない口元が片方だけ上がり、柔らかくなった結び目に嚙みついて解していくその仕草に心が奪われる。下を向き、薄らと覗く瞳がこちらを向いて挑発してくるのもグッとくる。完全に解けたバンダナの端を持って、見せつけるようにしながらシュルシュルと剝がしていく時の得意げな表情が、堪らなく、好きだ。
「今日は一段とキツく結んでるやん」
「さっき一郎が結び直したからな」
「ふぅん。腹立つわ」
腹が立っているにしてはバンダナを丁寧にサイドテーブルに置いてくれるところとか。拙僧や一郎がどれだけそのバンダナを大切にしているのかを知っているからこそ、だ。
2255バンダナを外される瞬間が好きだ。
正確にはそれを外す簓を見るのが好きだ。
硬くなった結び目を引っ張る時、華奢な手の甲にボコっと骨と血管が浮き上がってちょっと意識してしまう。いつもはヘラヘラ笑っているだらしない口元が片方だけ上がり、柔らかくなった結び目に嚙みついて解していくその仕草に心が奪われる。下を向き、薄らと覗く瞳がこちらを向いて挑発してくるのもグッとくる。完全に解けたバンダナの端を持って、見せつけるようにしながらシュルシュルと剝がしていく時の得意げな表情が、堪らなく、好きだ。
「今日は一段とキツく結んでるやん」
「さっき一郎が結び直したからな」
「ふぅん。腹立つわ」
腹が立っているにしてはバンダナを丁寧にサイドテーブルに置いてくれるところとか。拙僧や一郎がどれだけそのバンダナを大切にしているのかを知っているからこそ、だ。
tobun
DONE27×20 ささくう付き合って三年目。灼空に挨拶に行く道中、真正ヒプノシスマイクを喰らった簓を空却と新生MCD達(他キャラも)が助ける話。
<注意>
・皆和解していて仲が良いです
・婿入り前提
・死体が出てきます
・メソメソする空却がいます
・矛盾があるかもしれません、ふんわりとお読みください。(見直す時間がなかった…)
・地域表記→関西・中部・関東・東北・北海道(漢字)
フラワー・シャワー「華がねぇな、お前」
いつだったか、少々参っていた時。赤髪の生意気な僧侶に面と向かって言われたことがある。その直後、地面に落ちていた枯れ葉を拾うとあろうことか簓めがけてぶわっと放り投げてきた。どうせ投げるならこんな小汚い枯れ葉ではなくて綺麗な花弁であって欲しかったが、今ここには花がないのだから求めても無駄だ。何より、この僧侶の言い草や態度から見るに、ハナはハナでも鼻ではなくて花でもなくて華の方なのだろう。
「え……なんや急に。名前からして花やんか、俺。俺くらいやで、生まれた時から花も華も背負っとるの」
華がないとはなんだ、華がないとは。いきなり言われたものだからロクなボケも出来ずに「つまんねー」なんて言われる始末で。いや別にボケたわけでもツッコミを入れたわけでもなくて、ただ単に事実を言ったまでなのだが。まぁでも確かに面白くはないし、どちらかと言えばスルーして欲しいのでこれ以上深追いはしない。
27889いつだったか、少々参っていた時。赤髪の生意気な僧侶に面と向かって言われたことがある。その直後、地面に落ちていた枯れ葉を拾うとあろうことか簓めがけてぶわっと放り投げてきた。どうせ投げるならこんな小汚い枯れ葉ではなくて綺麗な花弁であって欲しかったが、今ここには花がないのだから求めても無駄だ。何より、この僧侶の言い草や態度から見るに、ハナはハナでも鼻ではなくて花でもなくて華の方なのだろう。
「え……なんや急に。名前からして花やんか、俺。俺くらいやで、生まれた時から花も華も背負っとるの」
華がないとはなんだ、華がないとは。いきなり言われたものだからロクなボケも出来ずに「つまんねー」なんて言われる始末で。いや別にボケたわけでもツッコミを入れたわけでもなくて、ただ単に事実を言ったまでなのだが。まぁでも確かに面白くはないし、どちらかと言えばスルーして欲しいのでこれ以上深追いはしない。
tobun
DONE24×17ささくうドロライのお題を借りました
お題:年の差
年の差お題:年の差
ある程度年齢がいけば年の差はあまり気にならない。事実、簓と左馬刻は一歳差だけど傍から見ているとどちらもバカであまり変わらない。前に直接本人たちに伝えたらえらく怒られたけど。
一郎とは同い年で、左馬刻とは六歳、ああ見えて年長者の簓とは七歳離れているが、ダチなのでやはり年の差はあるにはあるが気にならない。年上組の二人がバカなのも大いにあるだろう。
だからと言って全く年の差を感じないか? と聞かれたらそうでもない。四人でご飯を食べに行けば拙僧と一郎は酒が頼めないし、酷い時には「お子様は」と言われる。しかも何故か拙僧だけに向って。一郎だって同い年なのに解せない。
それからちょっとした傷とか虫刺されとか。今まですぐに綺麗さっぱり治っていたから全くもって気にしていなかったが、アイツらはやたら気にしている。特に簓。蚊に刺されが治らへん、三カ月前の傷がいつまで経っても消えへん、とかなんとか。不摂生じゃねぇの? と言ったら「空却……これが……加齢や」と妙に真剣な顔で。聞いた拙僧がバカだと思った。二日酔いに頭を抱えている左馬刻も同じことを言っていたのでやっぱりアイツらは揃ってバカだ。
1619ある程度年齢がいけば年の差はあまり気にならない。事実、簓と左馬刻は一歳差だけど傍から見ているとどちらもバカであまり変わらない。前に直接本人たちに伝えたらえらく怒られたけど。
一郎とは同い年で、左馬刻とは六歳、ああ見えて年長者の簓とは七歳離れているが、ダチなのでやはり年の差はあるにはあるが気にならない。年上組の二人がバカなのも大いにあるだろう。
だからと言って全く年の差を感じないか? と聞かれたらそうでもない。四人でご飯を食べに行けば拙僧と一郎は酒が頼めないし、酷い時には「お子様は」と言われる。しかも何故か拙僧だけに向って。一郎だって同い年なのに解せない。
それからちょっとした傷とか虫刺されとか。今まですぐに綺麗さっぱり治っていたから全くもって気にしていなかったが、アイツらはやたら気にしている。特に簓。蚊に刺されが治らへん、三カ月前の傷がいつまで経っても消えへん、とかなんとか。不摂生じゃねぇの? と言ったら「空却……これが……加齢や」と妙に真剣な顔で。聞いた拙僧がバカだと思った。二日酔いに頭を抱えている左馬刻も同じことを言っていたのでやっぱりアイツらは揃ってバカだ。
tobun
DONE24×17ささくうドロライのお題を借りました。
お題:夜更かし
夜更かしお題:夜更かし
とある夜のこと。
カチコミが深夜まで長引いて、その帰りのタクシーの中だった。
日付が変わるギリギリで、拙僧の眠気もギリギリで。だが長時間にも及んだバトルの興奮もあって、ちょっとおかしくなってたんだと思う。
「眠かったら寄りかかってええよ」
そういって簓がいつもより優しい声を出したのも拍車をかけた。別にそこまでして貰う必要はなかったが、何となく面白半分で寄りかかると簓の太ももに持て余した右手を置いた。つーか単純に体勢的にそっちの方が楽だったから。
「………………?」
そしたら拙僧の手に簓の手がポンと乗った。
「え? ちゃうかった?」
たりめぇだ、全然違ぇだろ。
だが拙僧は特に何も言わず、次はどうすんだ? とコイツの行動を見守る。
1265とある夜のこと。
カチコミが深夜まで長引いて、その帰りのタクシーの中だった。
日付が変わるギリギリで、拙僧の眠気もギリギリで。だが長時間にも及んだバトルの興奮もあって、ちょっとおかしくなってたんだと思う。
「眠かったら寄りかかってええよ」
そういって簓がいつもより優しい声を出したのも拍車をかけた。別にそこまでして貰う必要はなかったが、何となく面白半分で寄りかかると簓の太ももに持て余した右手を置いた。つーか単純に体勢的にそっちの方が楽だったから。
「………………?」
そしたら拙僧の手に簓の手がポンと乗った。
「え? ちゃうかった?」
たりめぇだ、全然違ぇだろ。
だが拙僧は特に何も言わず、次はどうすんだ? とコイツの行動を見守る。
tobun
DONE26×19ささくう禁煙失敗したタイプの簓と空却がオオサカで匂わせ写真撮りながらダラダラとデートするお話しです。
全年齢ですが初手から危ないのでご注意くださいませ。
白昼『白昼』
「ッ、おい……これ以上はヤメ、ろ」
「なんで〜? ええやん、大丈夫やって」
「大丈夫じゃねぇから言ってんだろうが!」
「静かにせんとバレてまうで」
「……クソッ。後でぜってぇぶっ飛ばす」
「んふふ、ええよ。なぁ、吸うてええ?」
オオサカ市内の路地裏に怪しげな人影が二つ。
嫌がる少年にかぶさるようにして男がクツクツと笑っている。建物の影になっていて光は差し込まないものの薄らと赤と緑が揺れ動き、わざわざ足を止めて目を凝らさなければ二人の存在には気が付かないだろう。外はまだ明るく、人通りも多い。小さな子供がいる親子連れも、学校終わりの学生も、主婦もサラリーマンも。色んな人間が直ぐそこを目先の賑やかしに目を奪われながら歩いている。
24918「ッ、おい……これ以上はヤメ、ろ」
「なんで〜? ええやん、大丈夫やって」
「大丈夫じゃねぇから言ってんだろうが!」
「静かにせんとバレてまうで」
「……クソッ。後でぜってぇぶっ飛ばす」
「んふふ、ええよ。なぁ、吸うてええ?」
オオサカ市内の路地裏に怪しげな人影が二つ。
嫌がる少年にかぶさるようにして男がクツクツと笑っている。建物の影になっていて光は差し込まないものの薄らと赤と緑が揺れ動き、わざわざ足を止めて目を凝らさなければ二人の存在には気が付かないだろう。外はまだ明るく、人通りも多い。小さな子供がいる親子連れも、学校終わりの学生も、主婦もサラリーマンも。色んな人間が直ぐそこを目先の賑やかしに目を奪われながら歩いている。